ものの置き方を工夫すると掃除はぐっとラクになります。掃除道具を「使う場所の近く」に置くだけで、面倒くさいと思う前に掃除に取り掛かれるようになります。お風呂では小物を浮かせておけば、ぬめりません。家具は、隙間をあけて配置すれば奥まで簡単に掃除できます。
汚れないしくみを作る
生活していれば汚れはつきますが、ものの置き方を工夫することで汚れをつきにくくできます。
例えば、お風呂場の床にシャンプーのボトルを直置きすると底がヌメヌメして汚れやすいですが、浮かせて収納すればぬめりません。また、床にボトルがないことで掃除もラクになります。
なるべく掃除をせずにきれいをキープするには、収納の工夫で「そもそも汚れない」ようにするのがポイントです。
水回りのものを浮かせる
お風呂で使うスポンジやスプレーボトル、ブラシを「吊るす」「壁にくっつける」など、洗い場の床や棚、窓枠に直接置かないようにすると、ぬめりやカビの発生を防げます。
ものと壁(床)が接する面をなくすことで汚れがつきにくくなり、掃除がラクになるのです。
歯ブラシ・歯磨き粉・コップなど、洗面所の小物を吊るしたり浮かせたりして収納すると、水が切れてぬめりやカビの発生が抑えられ、掃除がラクになります。
スポンジやハンドソープなどのキッチンの水まわりの小物をシンクに直接置くと、接している底面がぬるつきやすく、カビが生えやすいです。雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因になることも……。
キッチンの水まわりのものは、吊るす・浮かす収納で水切れをよくすると、汚れにくくなります。
汚れやすい場所にものを置かない
コンロの近くに置いた調理器具スタンドや調味料の容器は、気づくとすぐにベタベタ油っぽくなっていて、洗うのが面倒なもの。しかし、そもそも置かなければ汚れがつくことがありません。
ものが汚れやすい場所にはなるべく何も置かないようにすると、汚れないしくみが作れます。
掃除しやすいしくみを作る
床にほこりを見つけても、掃除用具が遠くに収納してあったり、家具をどかさないと掃除ができなかったりすると、つい見て見ぬ振りをしたくなってしまうもの。
しかし、掃除用具がすぐそこにあって、家具を動かすことなくサッと掃除できるとしたら、掃除のハードルはかなり下がりますよね。
できるだけ面倒くささを感じずに済むようなしくみを作ることで、日々の掃除がラクになります。
掃除用具をすぐ手に取れるように置く
掃除機やほうき、フローリングワイパーなどの掃除用具は、よく使う場所に、パッと手に取れる状態で吊るして収納するのがおすすめです。
掃除道具はしまい込むと「取り出すためのワンアクション」が面倒ですが、すぐ取れる冷蔵庫脇や廊下に吊るしておけば、目に付くのでこまめに掃除するようになります。
床から浮かせる・離す
床にものがたくさん置かれていると、掃除のたびにどかさなくてはならず面倒です。しかし、ゴミ箱など床に置くものを浮かせると、掃除機やフローリングワイパーがけの邪魔になりません。
また、脚つきの家具なら、動かさなくても下に掃除機やワイパーが入るので、掃除が簡単です。
引っ越しなどで家具を新しく買うタイミングなら「脚つき」を選ぶと◎
配線のコードが床や裏側にごちゃついて、そこにホコリがたまって掃除がしにくい場合は、コード類や電源タップも浮かせて床から離すようにすると解決できます。
キャスターで動かせるようにする
観葉植物や空気清浄機、加湿器など、大きいものや重いものは、掃除のときにサッと移動させられると便利です。
現在あるものをキャスター付きの台に載せる、新しく家具を買うならキャスター付きのものを選ぶようにすると、ラクに動かせて掃除がしやすくなります。
キャスター付きでない椅子や棚には上写真の「カグスベール」を付けると、すべるように動かせるようになります。
毎日のお掃除で家具の移動が大変だと感じていたり、椅子足がフローリングにひっかかりスムーズに引けないと困っていたりするなら、カグスベールを使って動かしやすくするのがおすすめです。
掃除機のヘッドが入るように家具を配置する
家具と家具、家具と壁のすき間に、掃除機のヘッドが入らない狭い空間はありませんか?
掃除のたびに家具を移動させるのは大変ですし、その部分専用の小さな掃除道具を毎回用意するのも手間がかかります。結果、ほこりの温床になり、ダニが発生してしまうことも……。
できるだけ掃除をラクにしたいなら、家具と家具、あるいは家具と壁とのすき間は、掃除機のヘッドやフローリングワイパーが入るように調整しましょう。
壁にぴったりくっつけてソファを置いているなら、少し離して配置すると良いです。
動かさずに掃除できるようにする、ラクに動かせるようにする、どちらも掃除をラクにする収納の工夫です。
「掃除をがんばる暮らし」から「なるべく掃除の負担を減らす暮らし」に切り替えていけば、家事がラクになるだけでなく、時間の余裕も生まれます。
続けて、洗濯をラクにする収納の工夫を紹介します。収納を工夫し、動線を短くすることで、毎日の洗濯がもっと時短でき、ラクになりますよ!
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