人気インスタグラマーで整理収納アドバイザーのぴょこぴょこぴさんの『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』は、少ない負担で暮らしをスムーズにまわす方法を紹介する本です。
「時短という言葉は急かされているようで苦手」
「あれやったっけ? これもしとかなきゃ……といつも考えていて疲れる」
そんな人は、この本を読んで心も体も自由になるためのノウハウをぜひ身につけてみてください!
【要約】『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』
『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』は、掃除、片づけ、料理、朝時間の使い方など、暮らしをストレスなくスムーズに回すためのヒントを写真とエッセイで綴った本です。
もともと家事が苦手だったという著者のぴょこぴょこぴさん。結婚・出産を経て、家事・育児をしながら往復3時間の遠距離通勤をすることになり、最低限の家事をこなすのが精いっぱいの日々が続いたそう。
そんな中、「このままではいけない!」といろいろなことを試して、家事の仕方や時間の使い方など工夫を重ね、家族とも家事の分担を進めた結果、暮らしが劇的にラクになったそうです。
この本には、そんなぴょこぴょこぴさんのリアルな暮らしの工夫がぎっしり詰まっています。
特徴的なのは、タイトルにもある”家事のルーティン化”です。ルーティンとは、毎日同じことを繰り返し行ったり、お決まりの手順で行ったりすること。つまり、意識していなくても毎日同じようにこなすようにする、ということです。
よくvlogでモーニングルーティンを見るけど、家事も「毎日同じことをこなす」ように習慣化しちゃおう、ってことね!
家事を毎回「考える動作」にすると疲れてしまい、「あれやったっけ?」「これもしとかなきゃ」をいつも抱えることになります。しかし、家事をルーティン化してしまえば、あれこれ考えることなく、決まりきった手順をこなすだけ!
本書は大きく以下の4つのチャプターに分かれています。
- Chapter1 自分をとことんラクにする! 掃除・収納の「ルーティン化」
- Chapter2 暮らしがラクに回りだす 朝の「ルーティン化」
- Chapter3 キライ、苦手だからこそ! 料理の「ルーティン化」
- Chapter4 備えがあることの安心。防災備蓄の「ルーティン化」
どのチャプターも、「日常の動きのなかで無理なくできること」を習慣にすることで、少ない負担で暮らしがスムーズに回っていくアイデアが紹介されています。
モーニングルーティンに沿って家事を片づけてしまう
著者のぴょこぴょこぴさんは、早朝4時起きを実践しており、自分の「モーニングルーティン」に沿ってテキパキと家事を片づけてしまうそうです。
モーニングルーティンには水回りの「ついで掃除」も組み込んで、汚れやすいところも自然ときれいに保てるようになったとか。
毎日の掃除ルールは「1日1か所、ふだんやらないところを掃除する」。これで家じゅうを劇的にきれいに保てるようになりました。毎日1か所というと気が重くなるかも知れませんが、その日のやる気に応じて場所を選べば、無理なく続けることができます。余裕があるときはキッチンの引き出しの中身を全部出して掃除する、なんてこともありますが、忙しいときは階段の手すりをサッとひと拭きするだけでOKとしています。
『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』p.12より引用
「早朝4時起きなんて私には無理」という人は必ずしも真似する必要はありませんが、ぴょこぴょこぴさんのSNSでは「4時起き」「モーニングルーティン」に対しての反響が特に大きいといいます。
「顔を洗うついでに」すること
『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』p.72より引用
①洗面所のとなりにある浴室のバスタブや水栓金具の水滴を拭く
②マイクロファイバークロスで水栓金具とリモコンを磨く
③排水口のゴミ受けの髪の毛をティッシュペーパーで取り除く
④さらに洗面台の鏡と水栓金具、そのまわりを磨く。最後にマイクロファイバークロスに石鹸をつけて洗面ボウルを洗う。
なんだか大変そう…と思うかもしれませんが、「考えず、決まり切った手順として行う」ことで、負担なくできるようになるとのこと。
具体的な毎朝の流れを時間軸でしっかり説明してくれているので、朝時間を活用したいと考えている人は、きっとヒントになるアイデアが見つかるでしょう。
【感想】写真と具体的な文章が豊富でわかりやすい!
人気インスタグラマーさんのコンテンツを書籍化したものは、ともすると「ファンのための本」になってしまっていて、内容が薄いこともあるのですが、本書は写真と文章がたっぷりと詰まった読み応えのある一冊でした。
早朝4時起きや、上で引用した「顔を洗うついでに」することなどは、「とても真似できない」という人もいるでしょう。しかし、そっくりそのまま真似する必要はありません。
- 毎日の掃除(掃除機がけ、トイレのサッと掃除など)
- 毎週の掃除(玄関扉の拭き掃除、トイレの念入り掃除など)
- 毎月の掃除(洗濯槽の掃除、排水口や風呂釜の掃除など)
というように、自分なりの「家事のルーティン化」をしていけば、「あれやったっけ? これもしとかなきゃ……といつも考えていて疲れる」状態から解放されることでしょう。
書籍タイトルにもあるように、ルーティン化は心も体も自由になるためのノウハウ。「考えない家事」を行うことで、余計な脳のリソースを使わない、というのはとても合理的だと感じました。
本書のもくじ
『考えない家事「ルーティン化」で心も体も自由になる!』の目次をAmazonより引用します。
(CONTENTS)
Chapter1 自分をとことんラクにする! 掃除・収納の「ルーティン化」
・「美しいもの」「役に立つもの」という基準
・キッチンの使い勝手をよくする工夫
・1日1捨てを家を整えるきっかけに
・収納は「ひと目で見わたせること」が基本
・物を浮かせば、掃除が圧倒的にラクになる ほかChapter2 暮らしがラクに回りだす 朝の「ルーティン化」
・早朝4時起きを始めて腑に落ちたこと
・心を自由にするモーニングルーティンの効用
・朝起きられない、続かないを防ぐ「やる気スイッチ」ほかChapter3 キライ、苦手だからこそ! 料理の「ルーティン化」
・料理をスムーズにするための動線づくり
・2日で仕込んで、5日で食べきる工夫
・「1回分」を徹底すれば冷凍にムダが出ない ほかChapter4 備えがあることの安心。防災備蓄の「ルーティン化」
Amazonの内容紹介より引用
・自分と家族、地域を守る防災の心がけ
・何を置くか、どれだけ置くかに迷ったら
・停電になっても安心な備え ほか