【要約・感想】「名もなき家事」を楽しく減らす法

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知的家事プロデューサー・本間朝子さんの『「名もなき家事」を楽しく減らす法』は、多くの女性が黙ってこなしている「名もなき家事」を挙げて具体的な中身を浮き上がらせ、その解決策を提案する本です。

たとえば「リビングの床掃除」という家事には、「掃除機を取り出す」「床に置かれたものをどかす」「掃除機のフィルターを交換する」といった、こまごまとした作業が付随します。毎日の家事のうち、目に見えるものはごく一部です。

洗濯、料理、片づけ周辺の「名もなき家事」が省ければ、毎日にもっと時間と余裕が生まれます。

「名もなき家事」を楽しく減らす法
目次

【要約】「名もなき家事」を楽しく減らす法

毎日の家事の水面下に存在する「名もなき家事」は、ゴミ箱のゴミ袋を交換する、洗面器やシャンプーボトルの底のぬめりを取る、取り込んだ洗濯物をたたむ……といった、こまごまとしたタスクのことです。

本書では、「名もなき家事」は以下の5つの法則に当てはめると、スッキリ解決すると提案しています。

  • 法則1 そのとき、その場で終えてしまう
  • 法則2 簡略化して、とことん手間を減らす
  • 法則3 困っているモノ自体を変える
  • 法則4 やらずに済ませる
  • 法則5 みんなで盛り上がる

法則1 そのとき、その場で終えてしまう」は、「名もなき家事」をついやってしまう環境をつくる方法です。ものの置き方を変えたり、部屋の動線を変えたりして、いつもの習慣に組み込んでしまいます。

法則2 簡略化して、とことん手間を減らす」は、家事の手間を省くアイデアや、時短のテクニックを使いこなすことです。ちょっとしたことであっても、チリツモでどんどん家事がラクになります。

法則3 困っているモノ自体を変える」は、困っていることがあるなら、もの自体を変えて一気に解決する方法です。汚れやすい○○を洗うのが大変と思っているなら、汚れにくいものに買い替えることで、手間とストレスがなくなります。

法則4 やらずに済ませる」は、発想の転換で、家事そのものをやめてしまう方法です。洗濯物をたたむのをやめて干したハンガーのままクローゼットに収納するのもそのひとつですし、家事を部分的に外注することも解決策の一つでしょう。

法則5 みんなで盛り上がる」は、家事の一部を家族にもやってもらう方法、すなわち「家事シェア」です。自分がしなくてはいけないという考え方を手放せば、自分もラクになりますし、家族全員が「生きる力」を身につけられます。

カジコレ編集部

「名もなき家事」を減らせば、ストレスなく楽しく暮らせる毎日をつくっていけそうですね。

「名もなき家事」はこうすればなくせる

本書は78個の「名もなき家事」を取り上げて、法則1~5のどれかに当てはめて解決法を提示しています。

正解を押し付けるのではなく、「こういう方法もありますよ」というスタンスなので、真似できそうなものから取り入れてみてください。本にない「名もなき家事」についても、自分なりの解決策のヒントが見つかります。

「風呂場や洗面台の排水口に溜まった髪の毛の掃除」をなくす

☑洗面台に取り除き用のポケットティッシュを置いておく

髪の毛や石けんカス、ぬめりなど、排水口の汚れはこまめに掃除しないと、どんどん溜まっていきます。誰もきれいにしてくれないなら、思い切って「見える化」すると、効果があるようです。たとえば浴室の場合、排水口にフタをしない(カバーを外す)こと。要は、「排水口の見える化」です。

『「名もなき家事」を楽しく減らす法』p.58~59より引用

「名もなき家事」は、家族に見えづらいもの。フタを外して見えるようにすれば、「そこって掃除が必要なんだ!」と気づいてもらえます。同時に、すぐ髪の毛などを取り除けるようにティッシュを置いておけば、各自で使い終わった後にきれいにしてもらえるわけです。

さらに、本書でも言及されていますが、備え付けられているゴミ受けをステンレス製のパンチングタイプ(できれば浅型のもの)に変えると、汚れやぬめりがつきにくくなります。交換すれば、その後ずっと掃除がラクになりますよ。

「取り込んだ洗濯物をたたむ」をなくす

洗濯物を室内干しする

☑たたまない

「洗濯物は必ずたたまなくてはいけない」って、誰が決めたのでしょう。最初から”たたまない”選択肢があってもいいのではないでしょうか。

洗濯物をたたむ理由は「シワになりにくい」「コンパクトになる」「探しやすくなる」ことですが、逆に言えば、このメリットを必要としないものについては、最初からたたまなくてもOKでは?

たとえばブラウスやシャツ、カットソーなどトップスは、ハンガーで干して、ハンガーのまま収納すれば、たたむ必要がありません。ハンガーで収納できるスペースがあまりない場合は、よく着る服だけでもハンガー収納にすると、たたむ回数を大幅に減らせます。

『「名もなき家事」を楽しく減らす法』p.154~155より引用

洗濯したものをたたまないようにすれば、毎日の「たたむ・収納する・取り出す」の手間をカットでき、ストレス減&時短になります。

カジコレ編集長も、ドラム式洗濯乾燥機にかけないトップスやワンピースはハンガーで部屋に干して、そのままクローゼットにしまっています。動線も短く、手間もかかりません。

【感想】小さな面倒をそのままにしないマインド

本書は、多くの主婦の方が「あるある!」と共感しそうな、78個の「名もなき家事」を取り上げ、解決策を提示していますが、それらに共通するのは「小さな面倒をそのままにしない」というマインドです。

「ちょっと面倒だけど、できなくもないし…」と、一人で「名もなき家事」を背負い込んでがんばってしまうと、積もり積もって、あなたの時間・体力・気力が奪われてしまいます。

小さな面倒をそのままにしないように意識を変えていけば、時間に余裕が生まれ、ストレスなく楽しく暮らせる毎日が手に入るでしょう。

もくじの紹介

『「名もなき家事」を楽しく減らす法』のもくじを引用します。

『「名もなき家事」を楽しく減らす法』のもくじ
  • プロローグ 掃除、洗濯、料理……のまわりの「やらなくてはならないこと」の減らし方
  • 法則1 そのとき、その場で終えてしまう
  • 法則2 簡略化して、とことん手間を減らす
  • 法則3 困っているモノ自体を変える
  • 法則4 やらずに済ませる
  • 法則5 みんなで盛り上がる
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この記事を書いた人

時短家事アドバイザーと共働き主婦チームがつくるWEBメディア。仕事が好きで「家事の優先順位が低い主婦」だった編集長の、掃除を9割やめても「キレイな部屋で過ごせるようになったしかけ」をはじめ、優秀な時短グッズ・お掃除ノウハウ・整理収納術(片づけ)・家事代行やハウスクリーニングサービスについて発信している。これまでに実践した家事効率化の専門書は200冊超。

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