家の中で「不便だな」「面倒くさいな」と感じたら、それを放置せずに、解決する方法や道具を探してみてください。不便さや面倒くささに立ち向かうのではなく、最初から「しなくてよい」状態にします。
人間は、「面倒くさいこと」を続けられません。やる気に満ちているときにはできても、毎日の生活では仕事や育児など意識を向けなくてはいけないことがあるので、面倒くさいことは続けられないのです。
帰宅してついつい上着やバッグをそのへんに置きっぱなしにしてしまうのは、決められた置き場所に戻すのが面倒くさいから。でも、二階の自室のクローゼットに戻すのは面倒でも、玄関とリビングの間の廊下にフックがあったら、自然とそこにかけられます。
収納に自分の行動を合わせて毎回不便さを感じているなら、自分や家族の行動に収納を合わせるようにすることで、面倒くささがなくなっていくでしょう。
靴下をたたむときや、食卓にお箸を並べるときに毎回ペア探しをするのにちょっとした不便を感じているなら、お箸や靴下をすべて同じもので揃えて、そもそもペア探しをしなくてよいようにします。
トイレのサニタリーボックスのポリ袋の交換が面倒くさいなら、そもそもポリ袋を交換しなくてよい仕組みに変えてみるのはいかがでしょう。
夏場に麦茶をつくり続けることにうんざりしてきたら、そもそも「麦茶をつくらなくてはいけないのか」「水でもよいのではないか」と発想を変えてみると、面倒くさいことが一つ減らせます。
アイロンがけが面倒くさくて、「アイロンをかけなくては」と思うだけでゆううつになってしまうなら、アイロンがけをしなくて済む工夫を取り入れてみませんか。「シワシワの服を着ない」のが目的であれば、アイロンがけをしなくてもその状態は手に入ります。
自分の「不便だな」「面倒くさいな」という気持ちにふたをせず、「当然のようにやっていたけれど、この手間ってなくせないかな?」「別のものに置き換えられないかな」と考えてみるところから始めてみてください。
ちょっとした工夫で家事が劇的にラクになる体験をすると、ほかのことに対してもアンテナが立ちます。すると、家中の面倒くさいことがどんどん減っていきます。
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