専用品を持たず、いろいろな用途に使えるもの、家族で共用できるものを選ぶとものを減らせます。調理用具、食器、日用品、洋服・バッグ、掃除用洗剤、どれも一つで何役もこなすものを選びましょう。
使いまわしができるものを選ぶ
ものを減らし、使うものだけ残したけれど、まだものが多くて困っているなら、さらに減らす方法があります。それは、専用品を持たないこと!
ひとつの用途しかないものではなく、いろいろな用途に使える使いまわしのきくもの、家族で共用できるものを選ぶとものを減らせます。
料理研究家の牛尾理恵さんの本『もっと簡単に、ずーっとキレイ! ラクして続く、家事テク』には「○○用にこだわるのをやめる」ことについて以下のように書かれています。
いつのまにか増えて収拾がつかなくなるものはいろいろありますが、その代表と言えるのがキッチン用品と、掃除道具でしょう。これらを増やさないテクは「専用品はやめて、使いまわしのきくものを選ぶ」ことです。
『もっと簡単に、ずーっとキレイ! ラクして続く、家事テク』p.21より引用
種類を増やすのではなく、使いまわしがきくものを厳選することで、ものを減らせます。続けて、種類別に具体例を見ていきましょう。
とはいえ、「料理に合わせて食器を選ぶのが好き」「洋服やバッグを集めるのが趣味」という場合もありますよね。その場合は無理に減らす必要はありません。ライフスタイルにあわせて応用してくださいね。
調理用具
親子丼用の鍋、すき焼き鍋、おでん鍋、タジン鍋などの専用鍋は捨て、よく使うシンプルな鍋だけを残すようにしましょう。たいていの家庭料理は、専用の鍋がなくても作るのに困りません。
フタは、普段使っているものだけを残し、鍋に合わないフタや使っていない落としブタは処分しましょう。いつか使うかも……と取っておいても、まず出番はないからです。
その他、蒸し器の代わりに鍋と蒸し目皿を使う、サラダスピナーの代わりにザルとボウルを使う、パスタ鍋の代わりにフライパンで茹でるなどの工夫で、キッチンの調理用具を減らせます。
お玉や泡立て器などのキッチンツールは「大は小を兼ねる」の考え方で、サイズ違いで同じものを持たないようにします。
ものが減ると、キッチンがすっきりして作業もしやすくなります。
食器
食器の総量を減らすには、和洋中すべてに使えるシンプルな食器を選ぶのがポイントです。シンプルな食器ならどんな料理にも合わせられます。
大中小のお皿、スパゲッティやカレーを入れる少し深さのあるお皿、ご飯やスープを入れる器、丼、取り分け用の大皿、温冷に対応するコップやグラスがあれば、だいたい足りるでしょう。
重ねて収納できる食器、食洗機に入れられる食器を選ぶと家事がラクに!
日用品
シャンプー・コンディショナーなどのヘアケアや、化粧水や保湿クリームなどのスキンケアは、家族で共用できるものを選べば量を減らせます。
バスタオルは、フェイスタオルとバスタオルの中間くらいのサイズのものを選ぶと、省スペースです。小さめでも十分体を拭けますし、洗いもののかさが減るので洗濯もラクになりますよ。
例えば、4人家族で、全員がお風呂上がりにフェイスタオル1枚とバスタオル1枚を使ったときと、ミニサイズのバスタオルを1枚使ったときを比べると、洗濯の量も収納スペースも大違いです。
「バスタオル卒業宣言」は吸水速度と吸水量が高いので、バスタオルの半分以下のサイズなのに体も髪もこれ1枚で十分ふけます。
洋服・バッグ
洋服を減らしたいなら、着回しできる服を持つようにするのがポイントです。ベーシックで何にでも合わせやすい洋服を残し、個性的なデザインや着る場所を選ぶ服は手放します。
色は、白・ベージュ・紺・黒などがおすすめです。新たに買い足すときは手持ちのものに似合うものを選ぶようにしましょう。組み合わせを「制服化」してしまえば、身支度の時短にもなります。
流行の服を買うより、長く着られる定番品を選んで着回していくのが良さそう。
バッグは、カゴバッグやフェイクファーのバッグなど限られた季節にしか使わないものではなく、オンにもオフにも使い回せるものを選ぶと数を減らせます。
スーツケースやアウトドア用リュックなど、たまにしか出番のないものは、ベーシックなデザインのものを選び、家族で共用するのも一つの方法です。
結婚式やパーティーに特別なバッグを持ちたいなら、レンタルという手も!
掃除用洗剤
家に洗剤がたくさんあり収納がごちゃごちゃしているなら、多用途に使える洗剤を選ぶと数を減らせます。キッチン用、お風呂用、トイレ用、窓用など、場所ごとに洗剤を買う必要はありません。
あぶら汚れ、水垢汚れ、カビなど、汚れの種類と性質を知り、それに合わせて洗剤を使いわければ、1つの洗剤で家中のあちこちを掃除できます。同じ用途の洗剤を2つも3つも持たなくてすみますよ。
使いまわしのきくものを選べば、置き場所がすっきりしそう!
ここまで読んで、「さぁ、これから整理収納をするぞ!」という気持ちになったら、最初は短時間で終わる場所から手を付けましょう。
いきなり家じゅうを整理収納しようとすると、範囲が広すぎて、途中でイヤになってしまうことも…。
でも、「今日はこの引き出しだけ」「棚の一段だけ」というように、小さなところから手を付けるのが整理収納を成功させるコツです。詳しくは続きの記事をどうぞ。
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