同じ種類のものを家じゅうから集めると、思っていた以上の数量があることがわかったり、傷んでいるものがあったり、現状を把握できて「いる・いらない」を判断しやすくなります。
同じ種類ものが家のあちこちに収納されていると、持っている量を把握しにくいです。
例えば、家じゅうのいろいろな場所に文房具があるのに、目の前の引き出しに入っている文房具だけを見ても「いる・いらない」の判断は難しいもの。
しかし、同じ種類のものを集めてくると、思っていた以上の数量があることがわかったり、傷んでいるものがあったり、現状を把握できて「いる・いらない」を判断しやすくなります。
家中から本を全部集めてこないといけないの? そんなの無理だよ…
ものによっては難しいケースもあるでしょうから、できるものだけで構いません。
とはいえ、洋服やキッチン用品など比較的同じ種類のものがまとまっている場所だけでも、ものを集めて全体を見渡した方が判断しやすくなって効率が良いです。
片づけコンサルタントのこんまりさんこと近藤麻理恵さんは、著書『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』の中で、ものを一か所に集めることの効用について、以下のように述べています。
なぜ、モノを一か所に集めることが大事かというと、今自分がどれだけのモノを持っているかを正しく認識する必要があるからです。たいていの方が、「こんなにモノを持っていたのか……」と予想以上の量にショックを受けますが、だいたい自分が想像していた二倍以上であることが多いようです。
また、一か所に集めることで、同じようなデザインのモノをいくつも持ってしまっている場合、比較ができ、「残す」「手放す」の判断がしやすくなります。
『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』p.66より引用
ここでいう「集める」とは、「実際に収納から出して集める」ことを指します。
例えば、キッチンのカトラリー収納の中身をすべて出してスプーンやフォークの数量を確認する、たんすの中身を全部出して持っている洋服の総量と状態を確認する、など。
引き出しを開けて「見る」だけではなく、実際に「出す」ことが重要です。出すことでものの状態がよくわかりますし、引き出しの奥から思わぬものがでてくることもあるからです。
私は、とても着まわせないほどTシャツが出てきたから、気に入っているものや状態の良いものだけを残し、あとは処分できました。
集めることで「こんなに持っていたのか!」と気づけて、再び収納場所に戻すのが面倒になり、処分するいきおいがつく場合もあります。
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