キッチンのシンクや排水口を最低限の掃除できれいに保つには、「シンク内のものを撤去する」「浅型のゴミ受けを使用し、排水口にふたをしない」のがコツです。ものがなければ、掃除は簡単に終わります。
掃除が面倒くさくない状態にしておく
疲れて帰ってきたときや夕食後の家族がくつろいでる時間に面倒な掃除はしたくないですよね。しかし、「すぐ終わるし、やってもいいかな」と思えることであれば、無理なく毎日行えます。
たとえば、シンクの周辺のものを毎回どかしながら洗うのは大変ですが、ものがなければあっという間に掃除が終わります。また、最初から汚れがつきにくい状態にしておくのもポイントです。
「面倒だから見てみぬふりをしちゃう」から「面倒くさくないからパパっと掃除を済ませちゃう」に変えることで、頑張らなくてもシンクや排水口をきれいな状態に保てますよ。
シンク内のものを撤去して、シンクの掃除を簡単に
シンクの掃除を簡単にするしくみづくりのポイントは、「シンク内からものを撤去する」ことです。
シンク内からものを撤去するとは、具体的に以下の通りです。
- シンク内(壁面・底面)にものを置かない
- 三角コーナーは置かない
- スポンジ類はシンクよりも高い位置に置く(シンクの壁面にホルダーをくっつけない)
備え付けのスチールラック(食器洗い洗剤を立てるもの)も、固定するパーツの下にカビが生えるので、可能であれば外しましょう。シンクの中を何もない状態にするのがベストです。
ぬめりや汚れの温床になりやすい三角コーナーは使わず、調理中だけポリ袋を掛けて調理中に出るゴミをその場で捨てられる山崎実業 tower ポリ袋エコホルダーなどを使うと良いです。
食器洗い用洗剤やハンドソープの容器、スポンジなどは、シンクの脇や作業台に直接置くと、毎回どかさなくてはなりません。また、容器底面のぬめりや汚れも気になります。
しかし、吸盤式やリング式のハンドソープホルダー(ディスペンサーホルダー)を使って浮かせれば、汚れがつきにくく、シンクの拭き掃除のときにどかす必要もありません。
シンクまわりのものを浮かす・吊るすアイデアは以下記事で詳しく紹介しています。
浅型ゴミ受け&ふたをしない、排水口の掃除を簡単に
キッチンの排水口の掃除を簡単にするには、ゴミ受けを浅型のステンレスのパンチングタイプのものに変え、ふたをしないこと!
ステンレスのパンチングタイプのゴミ受けは、汚れがたまりにくく、洗いやすい形状で、清潔さを保ちやすい材質です。プラスチック製のものに比べると、手間なくきれいな状態を保てます。
また、排水口にふたをしないとゴミが丸見えになるので、最初は心理的ハードルが高いかもしれません。しかし、その「ゴミが見えるのがイヤ」という気持ちを利用して、毎日ゴミ受けの中身を捨てられるようになります。
排水口には、ストッキングタイプのネットを付けることを推奨します。細かい生ごみを取り除く作業はネットを付けた方がはるかに楽です。
毎日ごみを取り除けば、カビも生えにくいし、生ゴミの臭いもしません。しくみづくりによる効果は、自分が思い描くよりも大きいと思います。
シンク・排水口・蛇口の日々の掃除
キッチンのシンクは、ステンレス製、または樹脂製の人工大理石/人造大理石(メーカーによって呼び方が違う)のどちらかです。その2つのどちらも問題なく使えて汚れが落としやすい洗剤を調査しました。
その結果としては、シンクの掃除に使う洗剤は中性洗剤・クリームクレンザー、スポンジは一般的なスポンジとメラミンスポンジです。
シンクからものをどかし、何もない状態にしておけば、その日についた油や汚れを、洗い物のついでに中性洗剤とスポンジで洗うだけでOKです。流す作業まで含めても、1分ほどで済みます。雑で構わないので、軽くやっておくことが大切です。
その際に、できれば、ついでに蛇口まわりもなでるようにこすっておきましょう。気力がある時は蛇口の下など細かい場所、見えない場所も軽くなでておけば、汚れがこびりつくのを防げます。
シンクが白っぽい人工大理石/人造大理石の場合、色のついた汚れはシミになってしまうので、クリームクレンザーでやさしくこすりましょう。ほとんどの着色汚れはこれで落ちます。
よりきれいにしたいと意欲がわく日があれば、その日はシンク全体をクリームクレンザーで磨いてみてください。これは必須ではなく、気が向いたらで構いませんが、シンクの中がピカピカになって気持ちいいと感じることでしょう。
きれいな状態が快感!と思えたらしめたもの。その状態を保ちたくなりますよ。
ゴミ受けは毎日ゴミを捨てて、食器と同じように洗います。食洗器を使っているなら食洗器に入れてOK! まだ腐っていない食品を受けているだけなので、食器と一緒に洗っても問題ありません。
また、排水口には週1回、泡ハイターをスプレーしておくとぬめりや臭いを防げます。
現状シンクが汚れているならリセット掃除から
ここまで、シンクや排水口の掃除を簡単にするしくみづくりと、日々の掃除のやり方を説明しましたが、現状シンクに頑固な汚れがついているなら、まずリセット掃除から始めましょう。
シンク掃除に必要な道具は、以下の通り。途中で道具がないことに気づいて中断しないために、最初に必要なアイテムがそろっているか確認してください。
- 泡ハイター
- クリームクレンザー
- スポンジ
- 歯ブラシ
- クエン酸 or 水垢専用洗剤(ひどい水垢がある場合)
- ゴム手袋
まず、シンクのものをぜんぶどかしましょう。備え付けのスチールラックがある場合は、それも外して、ねじも外します(なくならないようにおいておきます)。
水道の蛇口に石レベルの頑固な水垢がついていたら、クエン酸水を浸したキッチンペーパーを巻き付けてラップ(クエン酸パック)をするか、水垢専用洗剤を使って水垢を落とすことから始めます。
掃除は上から下に向かって行います。シンクの上は、かごの留め具の下や、シンクと天板の継ぎ目(素材が違う場合)の隙間などにカビがよくたまっています。留め具の下は常に濡れているので、カビが生えやすい場所です。
現状シンクに汚れがついているなら、泡ハイターをスプレーしてしばらく置き、やっつけましょう。排水口もできる限り分解してハイターをスプレーするのがおすすめです。
5~10分くらい置いたら水で洗い流し、汚れが残っていたら歯ブラシやスポンジで細かい部分をこすり落とします。
次はシンクをクリームクレンザーで磨き、排水口の部品も磨きましょう。スポンジでは難しい狭い部分は歯ブラシで磨きましょう。その際、クリームクレンザーで蛇口も一緒に磨きます。
おわりに
キッチンのシンクはほぼ毎日使う場所なので、すぐに汚れがたまります。
夕食後に後片づけと洗い物をするとき、たいてい満腹だったり、疲れていたりするので、心理的負担が大きく、「よし、がんばってシンクをきれいにしよう!」とはなかなか思えませんよね。
この問題を解決してくれるのが、本記事で紹介した「しくみ」です。
「すべきこと(手数)」が多いとやるまえから大変に感じて腰が重くなりがちですが、すべきことを限界まで減らせば、1分ほどのお手入れだけで、いつもシンクはきれいな状態に保てます。
すぐ終わるとわかっている1分だけの簡単掃除なら、やろうという気になりやすいですよね。
まずは「最小限の掃除できれいな状態に保つしくみ」を作ってみてください。最初は面倒かもしれませんが、一度しくみを作ってしまえば驚くほど簡単に維持できるようになります。
1分のパパっと掃除が、毎日の歯磨きと同じくらい自然にできるようになります。
「がんばらなくてもいつもきれい」をぜひ体感してみてくださいね。応援しています。
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