なるべく手間をかけず、洗濯機を清潔に保ちたいなら、フィルター掃除を定期的に行い、毎回の使用後はふたを開けっぱなしにして湿気がこもらないようにしましょう。
洗濯機の近くにウェットティッシュとゴミ箱を置いて、洗濯のついでに、パッキン内にたまったホコリや髪の毛を拭き取ってゴミ箱に捨て、乾燥後のドラム式の扉裏についたホコリをひと拭きします。
毎回「洗濯乾燥コース」を利用するか、月1回塩素系漂白剤か専用洗剤を使うと、カビ予防に効果的です。
まずはフィルター掃除の負担を減らそう!
フィルター掃除の負担を減らすためには、定期的に排水・乾燥フィルターのお手入れを習慣にすること、使用後はふたを開けっぱなしにして湿気がこもらないようにすることがポイントです。
洗濯機にはゴミやほこりを取り除くためのフィルターがついています。
しかし、フィルターは取り出さないと見えないため、つい掃除が後回しになって、気づいたときには糸くず・ほこり・髪の毛などのゴミに加え、カビや雑菌も繁殖して、大変な状態になってしまうことも……。
そうならないために、ぜひ実践してほしい2つの方法を紹介します。
フィルターお手入れの予定を貼っておく
- 【排水フィルター】日曜日にチェック
- 【乾燥フィルター】日曜日にチェック
- 【毎回、チェック】
週1回、毎回など、自分のできる頻度を決めて洗濯機の近くに貼り、フィルターのお手入れを習慣にしましょう。
週1くらいまでならゴミの量は少なく、カビや雑菌もあまり増えていないので、掃除がしやすいです。
使ったら開けっ放しにする
カビは湿度が高い場所を好むので、洗濯機の使用後はふたを開けて湿気がこもらないようにしましょう。
洗濯物を取り出す流れで、ふたを開けたままにするだけで、カビの増殖を抑えられます。同時に、排気フィルターや排水フィルターを取り出して、ゴミを取り除き、これらも開けっ放しにしましょう。
次に使うときに再び取り付ければ、ためてしまいがちなフィルターの汚れに気付けるようになります。
開けっ放しにしておくとよい部分は以下の通りです。
- ドラム式洗濯乾燥機:洗濯機のとびら(フタ)、排水フィルター、排気フィルター
- 縦型洗濯機:洗濯機のフタ、糸くずフィルター
消費者庁より、ドラム式洗濯乾燥機内の子どもの閉じ込め事故について注意喚起がされています。乳幼児のいる家庭で、内側から扉を押し開けることができる「閉じ込め防止機能」が搭載されていない場合は、安全のため、開けっ放しは避けましょう。
「ついで掃除」ができる環境を整えよう
洗濯機の近くにウェットティッシュとゴミ箱があれば、拭き掃除のハードルがほぼなくなります。
洗濯のついでに、パッキン内にたまったホコリや髪の毛を拭き取ってゴミ箱に捨て、乾燥後のドラム式の扉裏についたホコリをひと拭きします。糸くずネット・排水フィルター・排気フィルターなどのホコリは手でつまんでゴミ箱へ。
「わざわざやる」必要がなく、掃除が完了します。これで衣類へのホコリ付着も防げるので一石二鳥です。
洗たく槽のカビ対策、最も簡単な方法
洗濯槽の裏側は普段見えない部分ですが、衣類の汚れや溶け残った洗剤を栄養分にしてカビや雑菌が繁殖しやすい場所です。また、洗濯槽の汚れは衣類の臭いの原因にもなります。
以下に、簡単な洗濯槽の汚れ・カビを防ぐ工夫を紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね。
洗濯乾燥コースで使用する
乾燥機能つきの洗濯機なら、毎回「洗濯乾燥コース」を利用します。
カビは湿気のあるところに発生するので、乾かしてしまえば増殖できません。洗濯物を干す手間がなくなるうえ、洗濯槽の清潔も続きやすく、一石二鳥です。
洗濯機の掃除機能を使う
洗濯機に洗濯槽の自動おそうじ設定(洗濯機が洗濯のついでに洗濯槽を洗っておいてくれる機能)があれば、何もしなくても汚れがつきにくくなるので非常に手軽です。ぜひ設定しておきましょう。
槽洗浄コースや槽乾燥コースがあれば、ときどきかけておくと、汚れが蓄積せず、掃除の手間もかかりません。
塩素系漂白剤か専用洗剤を使う
洗濯槽をきれいに保つために、月1回ほど塩素系漂白剤または塩素系の専用洗剤でお手入れしましょう。
塩素系漂白剤は汚れを浮かすのではなく分解するので、汚れを取り除く必要はありません。しっかりすすげば、衣類が漂白されてしまうこともありません。
塩素系漂白剤や専用洗剤を使うときは、「槽洗浄コース」「槽洗浄」「槽クリーン」などのコースを使用します。詳しくは容器の説明書き・洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。
汚れを防ぐ工夫もおすすめ
排水ホースをラップでくるむ
凹凸があり掃除がたいへんな排水ホースは、ラップを巻いて汚れが付かないようにしておきます。汚れたらラップを交換するだけなので簡単です。
洗濯機をキャスター付きの台にのせる
防水パンがない場合は、洗濯機をキャスター付きの台にのせると、洗濯機の下が掃除しやすくなります。
できれば避けたい、洗濯機まわりのNG行動
洗濯槽を「洗濯かご」として使う
洗濯物を洗濯槽の中に長時間放置すると、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。また、洗濯槽内の湿度が上がるのでカビが発生しやすくもなります。脱いだ衣類を直接洗濯機に入れるのはやめましょう。
排水フィルターに水切りネットをつける
排水フィルターに水切りネットをつけると、細かい糸くずやほこりがたまり、目詰まりして排水できなくなることがあります。ネットをつけたい気持ちはわかりますが、詰まってしまうと床が水浸しになることもあり、非常に手間が増えるので避けましょう。
お風呂の残り湯を使う
お風呂のお湯取り機能を使うと、節約(節水)にはなりますが、お湯とりホースに絡んだ髪の毛を取り除くなど、洗濯機まわりのメンテナンスが増えてしまいます。また洗濯物の洗浄力も落ちてしまいます。
洗濯機の掃除の手間を減らしたいなら、お風呂のお湯取りはしない方がベターです。自分が何を優先するかで、やる・やらないを決めてみてください。
洗濯機のお手入れ・おすすめの掃除方法まとめ
洗濯機のお手入れ・掃除方法は、乾燥フィルターのホコリを取り除き、ドアパッキンや洗濯槽のふちをウェットティッシュで拭き取り、外せるパーツは外して洗い、自動洗剤投入部はお湯で丸洗いする方法です。
乾燥フィルター(ドラム式・縦型)
基本的には手でホコリを取り除くだけでOKです。
汚れがひどい時は、ウエットティッシュで拭くか、パーツを取り出して水洗いしましょう。
水洗いした場合は、よく乾かしてから取り付けます。
ドアパッキン(ドラム式)・洗濯槽のふち(縦型)
ウェットティッシュで拭き取ります。
狭い隙間は、割り箸の先にウエットティッシュを巻きつけて拭きとるようにすると簡単です。
糸くずフィルター
外せるパーツは外して、お風呂場などで泡ハイターをスプレーし、しばらく置いてから洗い流します。
自動洗剤投入部
洗剤をこぼしたときやケースや投入口のベタつきを感じるときに、熱め(40℃くらい)のお湯で丸洗いするのが簡単です。
洗面台にお湯を張り、パーツをつけておきます。
※機種によって構造が違うので取扱説明書を参照してください。
専門業者に洗濯機クリーニングを依頼する
出典:おそうじ本舗
洗濯槽の汚れや臭いがひどいときは、専門業者に洗濯機クリーニングを依頼する方法もあります。
おそうじ本舗の洗濯機クリーニングは、カビの原因である洗剤カス・ホコリ・繊維くずをオリジナル除菌と専用機材で除菌洗浄してくれます。価格は以下の通り。
スタンダードクリーニング | 完全分解洗浄を含む プレミアムクリーニング | |
縦型洗濯機 | 1台12,100円(税込) | 1台23,100円(税込) |
ドラム式洗濯機 | 1台18,700円(税込) | 1台38,500円(税込) |
費用もかかるので頻繁に行う必要はありませんが、数年に1回くらい頼むと洗濯機を長く快適に使えます。
おわりに
この記事では、フィルター掃除の負担を減らす方法、ついで掃除ができる環境の整え方、汚れを防ぐ工夫など、最低限のお手入れで洗濯機をきれいに保つ方法を紹介しました。
実際にやってみると、対して労力がかからないのに、汚れがたまりにくく、掃除がラクになったと感じられると思います。生乾き臭、カビ、糸くずなどの問題から解放されストレスもなくなるので、ぜひ試してみてください。
毎日の洗濯をもっとラクにしたいなら、「手間と時間を減らす!洗濯の効率化の基本」もぜひどうぞ!