トイレには、ホコリ、水垢、皮脂汚れ、カビ、便や尿、尿石といった、さまざまな汚れが混在しています。それぞれの汚れをラクに落とすには、汚れの種類に応じて洗剤を使い分けるのが効率的です。
衛生面でも開運的にもトイレはきれいにしておきたい場所ですが、日々の掃除を面倒に感じやすい場所でもあります。ですので、便利な洗剤・用品を使って掃除のハードルをぐっと下げるのがおすすめです。
たとえば、こすらなくていい洗剤、使い捨てトイレ掃除ブラシ、トイレ掃除シート、クイックルミニワイパーといった、優れものの洗剤と掃除道具を使えば、ラクに汚れを落とせます。
トイレの汚れの種類
まず、トイレのどのパーツにどんな汚れが付着しやすいのかを見ていきましょう。
フタ(オモテ)
- ホコリ
- 皮脂汚れ
フタ(裏)
- 皮脂汚れ
- 尿や便
- ホコリ
便器のふち裏
- 尿石(黄色っぽい汚れ)
- カビ
- 水垢
便器
- カビ(さぼったリング・黒ずみ)
- 尿石(黄色っぽい汚れ)
- 水垢
- ピンク汚れ(細菌)
洗面ボウル
- 水垢
- ホコリ
便座(表)
- 皮脂汚れ
- 尿や便
便座(裏)
- 黄ばみ(茶色汚れ)
- 尿や便
ウォシュレットのノズル
- カビ
- 尿や便
- 細菌
床
- 尿はね(便はね)
- 足裏の皮脂
- ホコリ
- 髪の毛
こんなに色々な汚れがあるなんて!
トイレ全般の軽い汚れを落とす
「日常的にトイレ掃除をしていて、ひどい汚れはついていない」場合は、以下の洗剤を使うとラクに短時間で掃除が完了します。
汚れが軽いうちなら、1つの洗剤でトイレ全体の汚れを落とせます。流せるウエットシートも便利。
トイレ全体の掃除には、「ルックプラス 泡ピタ トイレの洗浄スプレー」や「トイレマジックリン」のようなスプレータイプの中性洗剤、クエン酸スプレー、「パストリーゼ」などのアルコールスプレーがおすすめです。
1本あれば、便器の中・外・フタ・便座・便座裏・床・壁など、トイレ掃除のほぼすべてに対応できます。
アルコールスプレーは、さっと吹き付けてトイレットペーパーで拭くだけで日々の掃除を終えることができます。サラッとした仕上がりでしっかり除菌もできるので、掃除後の気持ちよさはダントツです。
洗剤を使うかわりに、洗浄液がしみ込んだ使い捨てシートで拭くのも手軽でおすすめです。
厚手で丈夫なふんわりデコボコシート「トイレクイックル そうじシート」は、便座・便器・床・壁まで1枚で掃除できます。汚れが手につきにくいので、用を足すときのついで掃除に便利です。
- 日常的なトイレ掃除に便利な洗剤
- 流せるウエットシートの代表的な商品
便座(表・裏)の汚れ
便座の表には皮脂汚れ・便や尿、便座の裏には黄ばみ(茶色汚れ)・便や尿が付着します。
便座の表は、使い捨ての「トイレクイックル そうじシート」などを使って便座を拭くか、もしくは中性洗剤やアルコールをスプレーして拭き取るだけでOKです。
便座の裏に黄色または茶色汚れがこびりついている場合は、「ジフ」や「ホーミング」などのクリームクレンザーをつけて捨てる予定の古いスポンジか使い捨てスポンジでこすって落としましょう。
- トイレ用中性洗剤の代表的な商品
- クリームクレンザーの代表的な商品
便器の汚れ(尿石・黒ずみなど)
便器の汚れを落とす洗剤
便器には、カビ(さぼったリング・黒ずみ)、尿石(黄色っぽい汚れ)、水垢、ピンク汚れ(細菌)といった汚れが付着します。
軽い汚れであれば、こすらなくていいタイプのトイレ用洗剤や洗剤つきの流せる使い捨てブラシが手軽でおすすめです。もちろん、トイレ全体の掃除にいつも使っている洗剤でも構いません。
しかし、すでに強烈な尿石や黒ずみがついてしまっていると、それだけでは落とせない場合もあります。
便器に頑固な尿石や水垢がついている場合は、酸性洗剤やクエン酸パックが効果的です。(水垢・尿石・アンモニア臭はアルカリ性のため、汚れと反対の性質を持つ酸性の洗剤が効くため)
便器に頑固な黒ずみがついている場合は、漂白・除菌・消臭ができる「ドメスト」のような塩素系の洗剤が効果的です。粘度の高い液なので、便器の斜面にもしっかりはりついて効きます。
塩素系洗剤は、クエン酸スプレーやサンポールなどの酸性タイプの製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが出て危険なので、絶対に混ぜないこと。使うときは必ず窓を開けて換気をし、皮膚につかないようにゴム手袋をつけること。もし皮膚についてしまった場合は、すぐに水で洗い流してください。
- こすらなくていい洗剤の代表的な商品
- 流せるトイレブラシの代表的な商品
- トイレ用酸性洗剤の代表的な商品
- トイレ用塩素系洗剤の代表的な商品
便器の掃除に使う道具
「泡が密着することで汚れを浮かし、こすらず落とせる」タイプの洗剤もありますが、こびりついた汚れはこすらないと落とせない場合もあります。その際に使う道具は以下のような選択肢があります。
- トイレブラシ(浮かせて保管できるものが◎)
- ビニール手袋+捨てる予定の古いスポンジ
- 洗剤付きの使い捨てブラシ
トイレブラシは、床に直置きすると掃除のたびにどかさないといけないので、浮かせて保管できるものがおすすめです。トイレタンクにブラシケースを固定できるものもあります。
「トイレブラシを持たない」という選択もあります。その場合は、ビニール手袋をして捨てる予定の古いスポンジを使ってこすり、終わったら捨てるだけ。管理するものが少ないと時短にもなります。
また、洗剤付きの使い捨てトイレブラシもあります。汚れたブラシがトイレの空間にあるのがなんとなくイヤと感じる人におすすめです。
「スクラビングバブル 流せるトイレブラシ」は、洗剤つきなので、これ1つで便器の中を掃除できる上、使用後はトイレに流せます。ホルダーには吊り下げ保管ができる穴がついており、吊るし収納が可能です。
「スコッチ・ブライト 取り替え式トイレクリーナー」は、フチ裏までしっかり届く特殊形状スポンジブラシで、使用後はスポンジに触らず、ワンタッチで取り外して捨てられます(トイレには流せません)。
- 使い捨てトイレブラシの代表的な商品
トイレの床
トイレの床にたまる汚れは、尿はね(便はね)、足裏の皮脂、ホコリ、髪の毛などです。使い捨てのウェットシートで床を拭くか、中性洗剤・クエン酸水・アルコールなどをスプレーして汚れを拭き取ります。
拭き取るときは、フロアワイパーにトイレ用の掃除シートを取り付けると簡単です。リビング用のフロアワイパーでもよいですが、小さめヘッドの「クイックルミニワイパー」が狭いトイレには適しています。
- トイレの床掃除に便利な洗剤
トイレの壁や天井
トイレの壁や天井は、「ルックプラス 泡ピタ トイレの洗浄スプレー」や「トイレマジックリン」のようなスプレータイプの中性洗剤、クエン酸スプレー、「パストリーゼ」などのアルコールスプレーを吹き付け、使い捨てシートやトイレットペーパーなどで拭き取ります。
高いところは、掃除用ワイパーに使い捨てシートを取り付け、そのシートに洗剤やアルコールスプレーを吹きつけてから拭くとよいです。トイレの臭い原因のアンモニアは空気より軽く、天井に染み込みやすいと言われているため、月に1回程度でも天井を拭くと臭い対策になりますよ。
【番外編】ハウスクリーニングでプロに依頼する
自分では太刀打ちできないひどい汚れがついていたり、強い悪臭がしたりするなら、ハウスクリーニングを頼むのも良い作戦です。掃除のプロが強力な業務用洗剤と道具を使って汚れをかき落としてくれます。
例えば、ハウスクリーニングのおそうじ本舗
日頃のお手入れでは落とせない“尿石”から、意外と汚れている壁や床までピカピカになりますよ。
一度プロに徹底的に汚れを落としてもらうと、そのあとは軽い日常的な掃除だけできれいな状態を保てるようになります。
「家事代行とハウスクリーニングの違いと効果的な使い方」の記事もあわせてご覧ください。
トイレ掃除をもっとラクに&時短したい人は、管理の手間が増えるものをやめる、掃除道具を見える化する、などの「トイレ掃除のハードルを下げる方法」もあわせて取り入れてみてください。