共働き世帯がこれだけ増えても、まだまだ家事の負担は女性に集中しているケースが多いです。
仕事もして、子育てもして、趣味や勉強もして、さらに家事を全部背負っていては、自分の好きなことに時間を使うのは難しいと言わざるを得ません。
家事をラクにするには、家事を家族ごととして家族みんなでやることが必要です。
効率の良い家事を家族で学び、手順を決めてうまくまわるしくみを作れば、家事シェアは進みます。
うまくまわるしくみとは、洗濯物を取り込むときに分けて各自でたたんでもらう、リビングにかごを置いて各自でかたづけてもらう、といったことです。全部を主婦が担当する必要はありません。
家族が同じだけの家事の基礎知識を持てば、家事レベルの個人差でもめることもなくなります。
現段階で、家族が家事のやり方をわからなければ、一緒に家事をして見本を見せてみましょう。そのときに、自分と同じようにできなかったとしても、完璧は求めず、行動に対して感謝することが大切です。
そして、「私が大変なのを察してほしい」「言わなくてもやってほしい」と思うかもしれませんが、「これをしてくれると嬉しい、助かる」となるべくしてほしいことを口に出してみてください。
「どこに何があるかわからない」「ゴミを出す曜日がわからない」「家電の使い方がわからない」といったことを防ぐためには、場所や使い方を書いたラベリングが効果的です。ぜひ試してみてください。
「家事を家族ごととして家族みんなでやる」とは、パートナーも子どもも含めてみんなでやるという意味です。もちろん、子どもの年齢によってできることは異なりますが、家事スキルは生活力に直結するので、小さいうちから少しずつやってもらうとよいと思います。
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