浴室の換気扇は(シロッコファン)は、電源を切ってからカバーを開けて取りはずし、中性洗剤で洗います。天井の換気扇穴(ドラム)は、スプレータイプの中性洗剤をつけて古い食器用スポンジで拭きます。
自分で浴室換気扇の掃除をするのが難しい場合は、ファン・プロペラ・本体内部・カバー一式をきれいにしてくれるハウスクリーニングに依頼するのも一つの方法です。
浴室換気扇の汚れを放置するリスク
浴室換気扇の汚れは主にホコリとカビです。扇風機の羽にホコリが付着するのと同じように、浴室換気扇にも空気といっしょに吸い込んだホコリがたまってしまいます。
浴室換気扇にホコリが詰まると換気の効率が悪くなり、吸引力が下がったり電気代がかさんだりするばかりでなく、カビの温床にもなりやすいです。たまった汚れを栄養源にカビが繁殖すると、浴室にカビの胞子がまき散らされる可能性もあります。
すると、浴室全体にカビが発生しやすくなり、皮膚トラブルやアレルギー症状の原因にもなりかねません。
「どうせ見せない場所なのに少し面倒だな」と感じるかもしれませんが、年一回は浴室換気扇を掃除したほうがよいのはこうしたリスクがあるためです。
浴室の換気扇の種類と特徴
浴室換気扇は、ファン部分で分類すると「シロッコファン」と「プロペラファン」の2種類があります。
ユニットバスの浴室換気扇として一般的なのは、接続したダクトから空気を輩出するシロッコファンです。薄い羽根がぐるりと筒状に取り付けられているので、ホコリがつきやすい傾向があります。
プロペラファンは扇風機のような形状の昔ながらの換気扇です。シンプルな構造で掃除がしやすいです。
また、浴室乾燥機のほかに、浴室換気暖房乾燥機もあります。換気だけでなく、衣類乾燥と暖房機能を備えたもので、大阪ガスの「カワック」などが有名です。
ここからは換気扇(シロッコファン&プロペラファン)の掃除方法を紹介します。
浴室換気扇(シロッコファン)の掃除方法
一般的な「シロッコファン」タイプの浴室換気扇の掃除方法を紹介します。
シロッコファンの換気扇は天井についていることが多いです。掃除前に足場を安定させて、必ず電源を切って(できればブレーカーも落として)おきましょう。掃除中に換気扇が動くと危険だからです。
浴室換気扇カバーの形状や外し方はメーカーや機種によって異なるため、説明書で確認をしてください。換気扇カバーのあたりに記載されている場合もあります。
カバーを下に引っ張って外すタイプ、V字の針金をつまんで外すタイプ、ネジをまわすタイプなどがあります。
浴室換気扇の基本的な掃除方法は以下の通りです。
換気カバーを外し、シロッコファンがネジで留めてあるタイプならシロッコファンも外します。取り外しが難しいものもあるので、無理に外さなくても構いません。
換気扇カバーやシロッコファン(取り外せた場合)などのパーツを中性洗剤で洗います。シロッコファンは羽の隙間が細かく洗いにくい形状なので、つけ置きをしておくのがおすすめです。
シロッコファンの羽根の隙間はとても狭く、こすり洗いしようにもスポンジも古歯ブラシも入りませんが、割り箸でストッキングタイプの排水口ネットを押し込んで動かすことである程度汚れを落とせます。
天井の換気扇穴(ドラム)をスプレータイプの中性洗剤(ホームリセットやウタマロなど)をつけて古い食器用スポンジで拭きます。スポンジの代わりに古い軍手を使っても良いでしょう。
取り外したパーツを乾かして元の状態に戻し、掃除完了です。
プロペラファンの場合は、カバーを外してプロペラの中心部分を「ゆるむ」と書いてある方向に回して取り外します。この方法で取り外せないタイプもあるので、説明書で確認するようにしてください。
外したカバーとプロペラは、シロッコファン同様に中性洗剤をつけてこするか、つけおき洗いをします。
自力で掃除が難しければハウスクリーニング
浴室換気扇は高いところにあるので自分で掃除をするのは難しい、または忙しくて掃除をする時間がないという場合は、ハウスクリーニングに依頼する方法もあります。
おそうじ革命
ファンの内部まで洗うコースがあるハウスクリーニングは少ないので、浴室換気扇の掃除を頼みたいならおそうじ革命
なお、おそうじ本舗
浴室乾燥機クリーニング(分解洗浄)は対応しており、こちらは1台11,000円(税込)です。
換気扇のハウスクリーニング
おわりに|年1回の掃除で換気効率をアップ
カビは湿度の高いところに発生するので、浴室のカビを防ぎたいなら、浴室換気扇は24時間つけっぱなしにしましょう。入浴中だけ換気扇をつけても、浴室内にこもった湿気は排出しきれません。
つけっぱなしにすると電気代が高くなるのでは…と思うかもしれませんが、一か月浴室換気扇をつけっぱなしにしても電気代はわずか数十円~数百円程度。カビを取る手間や時間を考えれば安いものです。
冒頭にも書いたように、浴室換気扇にホコリが詰まると換気の効率が悪くなってしまいます。最大の吸引力で働き続けてもらうには年に1回の掃除を行ってください。
キッチンの換気扇と違って油汚れはつかないので、比較的簡単にホコリを落とすことができますよ。
ホコリをなくせば換気扇がカビの温床にならず、浴室にカビの胞子が降ってくる事態も防げるので、やる価値が大きいです!
なお、ホコリをキャッチするためにフィルターをつけるのもひとつの方法ですが、吸引力が落ちることを気にする場合はつけなくても問題ありません。
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