洗濯にかかる手間と時間を減らしたいなら、以下の「洗濯をラクにするアイデア」を取り入れましょう。
- ドラム式洗濯乾燥機を導入する
- 部屋干しできちんと乾くしくみを作る
- 都合の良いタイミングで洗濯をする
- 洗濯物の量を減らす
- 乾いた洗濯物をたたまない
- 作業の動線を短くする
- 家族にも一部をまかせる
- アイロンをかけない
- 維持管理がラクな衣類を選ぶ
- クリーニングサービスを利用する
ドラム式洗濯乾燥機を導入する
洗濯から乾燥まで自動でやってくれる「ドラム式洗濯乾燥機」を導入すれば、洗濯の負担が激減します。
洗う・干す・たたむ・しまう……この洗濯の工程のうち、一番大変なのは「干す」でしょう。毎日洗濯機から出した洗濯物を一枚一枚手に取って干すのは、時間も手間もかかります。
梅雨時や冬場はなかなか洗濯物が乾かず、湿った洗濯物をカーテンレールに吊るしっぱなし。家族が多いと、次の洗濯をしても干す場所がない…なんてこともあるかもしれません。
そんな洗濯の悩みを解決したければ、ドラム式洗濯乾燥機の導入を検討してみてください。
乾燥機つきであれば縦型洗濯機でも構いませんが、衣類やタオルに限らず、いろいろなものをいい状態で乾燥させてくれるのがドラム式洗濯乾燥機です。縦型に比べて乾くのが早く、しわになりにくいのがドラム式のメリットといえます。
ドラム式、気になってるけど、高いからなかなか購入に踏み切れなくて…
初期投資は必要ですが、ドラム式洗濯乾燥機なら洗濯物を入れるだけで洗濯から乾燥まで自動でやってくれるので、干す作業がまるごとなくなり、洗濯の負担が激減します。
洋服やタオルはもちろん、毛布・掛け布団・シーツなども洗濯乾燥でき、「あれを洗っておきたいな」と思ったら、天候に関係なくいつでも実行できるので、気持ちの良い生活に近づきます。
家事効率化をしたいなら、真っ先に取り入れてほしいのがドラム式洗濯乾燥機です。すごく暮らしがラクになります!
静音機能付きのドラム式洗濯乾燥機なら、時間を問わず洗濯OK! 夜寝る前にスイッチオンすれば朝には洗濯物はふんわり乾いているので、とてもラクです。
おしゃれ着など乾燥機にかけられない衣類だけは干す必要がありますが、ごくわずかで済みます。
ドラム式洗濯乾燥機の価格が20万円だとして、6年間使えば1年あたり約33,000円。1か月あたりなら2,800円ほど。これで毎日の洗濯の手間から解放されるなら、決して高くはありません。
もし、いま乾燥機のついていない洗濯機を使っていて、洗濯にかかる手間と時間を大幅にカットしたいなら、ぜひ洗濯乾燥機の導入を考えてみてください。
おすすめはドラム式ですが、置き場所や予算で難しければ縦型の洗濯乾燥機でも構いません。
部屋干しできちんと乾くしくみを作る
ドラム式洗濯乾燥機の導入が難しければ、エアコンや扇風機、サーキュレーターなどを使い洗濯物に風を当て、部屋干しでもきちんと乾く仕組み作ります。
洗濯をラクにしたいなら洗濯乾燥機を導入するのが一番効果が高いですが、それが難しい場合は、部屋干し(室内干し)できちんと乾くしくみを作りましょう。
部屋干しのしくみがあれば、天気を気にすることなく、都合の良いタイミングで洗濯ができます。例えば、夜寝る前に洗濯をして部屋干ししておけば、忙しい朝の時間がラクになります。
夜に使ったタオルを湿ったまま置いておくと、臭いが発生しやすいです。しかし、日中に外に干す必要がなければ、夜タオルを使ったあとに気軽に洗えます。
部屋干しできちんと乾くようにするには、エアコン(除湿)や布団乾燥機、扇風機、サーキュレーター、除湿器などを使って、風を当てることがポイントです。
カーテンレールにハンガーや洗濯パンチを吊るすと、風が通らずなかなか乾きません。窓枠に取り付けたり、天井から吊り下げたりする物干しを設置して、壁から離すことを意識しましょう。
足つきの物干しは生活や掃除の邪魔になります。快適に部屋干しをするためには、床に物干しを置かないようにするのがポイントです。
部屋干しは屋外に干すことに比べて動線が短いので時短にもなりますし、急な雨の心配をしなくていい、花粉や黄砂が付着しない、紫外線による色あせを防げるなどのメリットもあります。
外でしか干せない環境だと、数日雨が続くと部屋が乾かない洗濯物でいっぱいになり、干す場所がなくなったり、着たい服の洗濯が間に合わなかったりと、生活がままなりません。
しかし、部屋干しでもきちんと乾くしくみがあれば、天気に関係なく洗濯がうまくまわります。
早く乾く干し方のヒント
- シャツは襟を立てボタンを外した状態でハンガーにかける
- ポケットがあるズボンやジーンズは裏返して筒状にして干す
- パーカーはフードを背から離して竿などに洗濯ばさみで留める
都合の良いタイミングで洗濯をする
乾燥機または部屋干しなら、夜でも朝でも自分の都合のよいタイミングで洗濯ができます。
洗濯をラクにしたいなら、洗濯物をためこまず、自分の都合の良いタイミングでその都度洗濯するようにしましょう。
洗濯乾燥機があるなら、夜お風呂を出た後にその日に着た衣類や使ったタオルを洗濯乾燥機に入れてスイッチを押せば、朝にはふんわり乾いています。
朝出かける前に洗濯乾燥機に入れて、帰宅時に乾いているようにするのもよいでしょう。
洗う→乾かすまでボタンひとつで一気にできる洗濯乾燥機があれば、都合の良いタイミングで気軽に洗濯ができ、洗濯物をためこむことがなくなります。
洗濯乾燥機がない場合は、どうしても干す作業は必要ですが、室内干しなら夜寝る前に洗濯をして干しておくことも可能です。
洗濯物の量を減らす
洗濯をラクにしたいなら、洗濯物の量(かさ)を減らすのが効果的です。洗濯物の量が半分になれば、干す手間も半分。乾燥機もより短い稼働時間で済みます。
もちろん、汚れた衣類を洗わないというのではなく、以下のような工夫で洗濯物の量(かさ)を減らしましょう。
- バスタオルを使わず少し大きめのフェイスタオルで体を拭く
- 短い時間しか着ていない衣類は吊るしておいてもう一回着る
- ふきんや台拭きはキッチンペーパーや使い捨てシートにする
- キッチンマットやトイレマットは使わない
乾いた洗濯物をたたまない
洗濯したものをたたんでしまう手間と時間を減らしたいなら、「すべての洗濯物をたたまなくてはならない」という思い込みを一度捨ててみましょう。
洗濯した洋服をハンガーで干してそのハンガーのままクローゼットに吊るして収納する、シワが気にならない部屋着やパジャマ、タオル類はたたまずにカゴに放り込む、これで問題ありません。
シーツは洗い替えを持たず、洗ったらすぐに布団にセットすれば、たたむ必要がなくなります。
思い込みを捨て、たたむことをやめれば、洗濯にかかる手間を減らせます。
作業の動線を短くする
洗濯機のある場所と干す場所を近づけたり、しまう場所の近くに干したりして、動線を短くすれば時短が叶います。
洗濯機のある場所から干す場所まで遠い場合、例えば1階の洗面所で洗濯をして、2階のベランダで干すとなると、毎日行ったり来たりの移動だけでも時間がかかります。
しかし、洗濯機のある場所と干す場所を近づければ、時間と手間を大幅にカットできます。洗濯機の上につっぱり棒をセットしてハンガーを吊るせば、洗濯し終わったものをその場で干せるので、歩き回る必要がありません。
あるいは、しまう場所(クローゼットなど)の近くで部屋干しすることでも動線は短くできます。毎日のことなので、一か月、一年で考えると、かなり時間の節約になりますよ。
最適な場所はおうちによって異なりますが、洗う・干す・しまうの距離をなるべく短くするのがポイント!
家族にも一部をまかせる
家族全員分の洗濯にかかわる作業を主婦がひとりで担うのは大変です。
「洗う前に仕分ける」「先にネットに入れておく」「自分の分は自分でしまってもらう」のように、一部の作業を家族に受け持ってもらえば、主婦の負担が軽くなります。
- 洗濯かごを2つにし、乾燥機を使うものと使わないものに分けて入れる
- 洗濯ネットに入れるなどの洗濯前の作業は、各自脱いだときにやる
- ワイシャツの襟元汚れは、脱いだ人が脱いだときに襟汚れ洗剤を塗る
- 乾いた洗濯物は人別のかごに放り込んで、そのあとは家族に任せる
最初から最後までひとりでやろうとせず、「ここまではやるけれど、ここから先は各自どうぞ」のルールにしておくことで、家事がスムーズに回ります。
家族構成やライフスタイルは家庭によって異なりますが、例えば、洗濯乾燥機を使っているなら、最後にお風呂に入った人が洗濯乾燥機のスイッチを押し、翌朝最初に起きた人が乾いた洗濯物を取り出す、といった分担もできるでしょう。
小さな子どもでも「自分のことは自分でやる」習慣を身につけるのは大切なことですよね。
アイロンをかけない
アイロンがけが面倒であれば、できるだけアイロンがけの必要がない衣類を選びましょう。
例えば、ワイシャツは形態安定加工・形状記憶加工のものを選ぶ、ワンピースやスカートも綿や麻ではなく、シワになりにくい素材を選ぶようにすると、アイロンがけの負担がなくなります。
制服など衣類の指定があって形態安定加工のシャツを選べない場合は、手で縦・横・ななめ方向に軽くひっぱってから干すとシワになりにくいです。
ドラム式洗濯乾燥機で乾かしたものはシワにならないの?
メーカーや機種にもよりますが、ドラム式洗濯乾燥機は縦型洗濯機に比べて、乾燥によるシワが付きにくいです。例えば、日立のビッグドラムシリーズには以下のような機能・コースがあり、アイロンが要りません。
- 風アイロン(しわをのばしながら乾燥する)
- 柔らかコース(脱水中に温風でほぐされる→そのまま干すとほぼシワにならない)
- スチームアイロンコース(乾いた衣類のしわをのばす)
コース名称はメーカーにより違いますが、衣類のシワが気になるなら、こうした「シワにならない乾燥コース」「乾いた衣類にアイロンできるコース」があるドラム式洗濯乾燥機がおすすめです。
維持管理がラクな衣類を選ぶ
上の「アイロンがけのいらない形態安定加工のシャツ」にも通じますが、洗濯をラクにしたいなら、維持管理がラクな衣類を選ぶのがおすすめです。
例えば、自宅で洗える素材であること、乾燥機OKな素材であること、シワになりにくくアイロンがけがいらない素材であることを基準に服を選ぶと、洗濯がとてもラクになります。
タグに「水洗い不可」と書かれているものは家では洗えないので、購入はおすすめしません。
毎日着るもののパターンを決めて「私服の制服化」をするのも、管理をラクにする方法です。
例えば、コーディネート不要のワンピースで定番化すれば、迷う時間もなくなり、干すのもしまうのもハンガー1本で済みます。シワになりにくい素材を選べばアイロンがけもいりません。
下着は同じものを複数枚買いそろえれば探す手間が省けます。靴下は同じ種類・色でそろえれば、ペアをつくらなくてもサッと履けて便利です。
クリーニングサービスを利用する
ここまで家庭での洗濯をラクにするアイデアのポイントをまとめて紹介しましたが、宅配クリーニングや洗濯代行などの洗濯系サービスを利用するのも家事効率化に役立ちます。
洗濯系サービスには以下のような種類があり、ニーズによって使い分けするのがおすすめです。
宅配クリーニング
- 日常型の宅配クリーニング
- パック式・保管付きの宅配クリーニング
- パック式・即納型の宅配クリーニング
- 布団の丸洗いの宅配クリーニング
洗濯代行サービス
- 日々の洗濯を依頼できるサービス
- ワイシャツのレンタルサービス
クリーニング店を定期的に利用していたり、衣替えの季節に家族分のコート類をクリーニング店に持ち込んでいたりするなら、宅配クリーニングだけでもチェックしてください。
洗濯系サービスの種類と特徴は以下の記事をどうぞ。