2024年11月22日、ニトリから10万円を切るドラム式洗濯乾燥機が発売されました。
ニトリによれば、縦型洗濯乾燥機の市場平均価格が7万円程度なのに対しドラム式は22万円と価格が高く、家庭での普及率は25%にとどまっているそうです。
今回発売されたドラム式洗濯乾燥機の価格は99,900円と、同型機の半値を下回ります。(※10kgタイプが99,900円、12kgタイプは129,900円)
まさに、ドラム式洗濯乾燥機の価格破壊! これまでドラム式洗濯乾燥機の価格の高さがネックで購入に踏み切れなかった人も、この価格帯であれれば手が届きやすいのではないでしょうか。
この記事では、ニトリの開発拠点(大阪本部)で開催された商品説明会での情報をもとにドラム式洗濯乾燥機をレポートします。
ニトリのドラム式洗濯乾燥機とは?
ニトリのドラム式洗濯乾燥機はとてもシンプルなデザインで、コンパクトでした。カラーは「ホワイト」と「ブラック」の2種類があり、自宅のインテリアに合わせて選べます。
ドラム式洗濯乾燥機をほしいのに買えない理由のひとつが「大きすぎて設置できない」ですが、その悩みは完璧に解消されていました。
開発コンセプトは「常識を変える家電」だそうです。その想いをこのマシンは価格とサイズの点で実現できていると感じました。
ニトリの新しいドラム式洗濯乾燥機のココがすごい!
- 超コンパクト(奥行約60cm)で一般的な防水パンにも置ける
- 少量の衣類(2kg)なら、洗濯から乾燥まで約60分!
- 毎回の乾燥後、お手入れ不要(乾燥時に乾燥フィルターを自動洗浄)
出典:ニトリ公式通販 ニトリネット
超コンパクトサイズ
サイズは、10kgタイプが幅60×奥行59.5×高さ85.7cm、12kgタイプが幅60×奥行66.4×高さ85.7cmと超コンパクト。奥行約60cmは一般的な縦型よりも小さい最小クラスのサイズ※となっています。マンションでも設置しやすく、扉を開けるスペースが確保しやすいです。
こちらはニトリ公式サイトに掲載されている設置場所の案内です。
一般的な洗濯防水パンには以下の3つのサイズであることが多いので、ニトリの10kgタイプは計算上ほとんどのお家で設置可能ということになります。
- 幅640mm×奥行640mm
- 幅740mm×奥行640mm
- 幅800mm×奥行640mm
※洗濯容量10kg/乾燥容量5kgクラスの国内家庭用ドラム式洗濯乾燥機において。
洗濯から乾燥まで約60分
特急洗乾コースなら普段使いの衣類約2kg分を、洗濯から乾燥まで約60分で完了します。衣類約2kg分の目安は、「パジャマ上下2着、アンダーシャツ2枚、バスタオル2枚、トランクス1枚、くつした1足」です。
たとえば、夜お風呂に入るときに洗濯物を投入して寝る前に洗濯・乾燥を終わらせる、朝シャワーを浴びた後に洗濯物を投入して出かける前に洗濯・乾燥を終わらせる、といったことも可能です。
毎回の乾燥後、お手入れ不要
乾燥で出るホコリを水流で自動洗浄するため、乾燥フィルターのユニットがなく、毎回乾燥後にお手入れをする必要がありません。日立のドラム式洗濯乾燥機が持つ「ラクメンテ」と同じような効果を期待できそうです。
さらに、こんな機能も!
そのほか、以下のような機能も充実しています(ニトリ公式サイトより引用)
●納得の洗浄力:温水洗浄で繊維の奥まで洗い落とす
●ふんわりふとん乾燥:約50℃の温風を、じっくり送り込む
●洗濯時でも図書館内程度の運転音 (乾燥時は約45dBの静かな設計)
●水平ドラム:衣類の偏りが少なくほぐれやすい
●脱水・乾燥運転:脱水・乾燥だけでも簡単操作で
●シワを抑える 乾燥後、定期的にドラムが回転してシワ付きを防止
●パッキン自浄機能:パッキンの溝にたまる糸くずや洗剤泡を洗い時やすすぎ時に洗い流す
特に注目したのは温水洗浄ができること。
温水洗浄は一般的には上位機種にしかついていない機能です。冷水洗いと温水洗いでは洗浄力がぜんぜん違います。多くの汚れが油汚れ、皮脂汚れなことを考えると、温水洗浄はあったほうがいい機能。これがついているのに10万以下というのは、本当に凄いです!
また、ドラム式洗濯乾燥機のメリットの1つは、タオルがふかふかに仕上がること。ホテルのタオルみたいに仕上がるので小さな幸せが増えますよ。
おまけに運転音も静かです。
説明会で部長さんがプレゼンをされている間はずっとドラム式洗濯乾燥機が動いていましたが、全く音は気になりませんでした。マンションなどで音が気になる方でも大丈夫そうです。
ニトリのドラム式洗濯乾燥機の光熱費
ニトリさんに訪ねたところ、洗濯〜乾燥(乾燥は5kgまでOK)まで運転した時の1回あたりの電気代は、洗濯容量10kgタイプで約55.4円/回でした。
約55.4円/回
ニトリのドラム式洗濯乾燥機のデメリット
体験して感じたイマイチなところも紹介します。
- 洗濯槽の直径や内径がやや小さい
- ヒーター式なので1回あたりの光熱費がやや高い
- 乾燥時間がやや長い
- 排水フィルターの形状が複雑
- 洗剤の自動投入機能がない
ニトリのドラム式洗濯乾燥機の乾燥方式はヒーター式です。カラッと乾く点がメリットですが、光熱費がヒートポンプ式と比べるとやや高いです。
とはいえ、本体は、それを差し引いても余りある低価格なので、使用年数全体で考えると総コストは割安です。
安すぎて不安ですよね?
高機能のドラム式洗濯乾燥機が10万円を切るとは、安すぎて不安と思う方もいらっしゃると思います。
ニトリによると、商品企画から販売までをニトリ単独で行っているので中間マージンがかからないそうです。また今回のドラム式洗濯乾燥機はサイズが小さいので、中国で製造してもってくる際の輸送コストも抑えられました。
というわけで、盛り込みたい機能をぜんぶ持っても「高すぎて買えない、狭すぎて置けない」という悩みを解決できる価格やサイズを叶えることができたそうです。「決して品質を落としたから安いのではない!」と責任者の方が力説されていました。
延長保証は入っておくと安心
ニトリでは有料で延長保証をつけることができます。私は15年くらいの間に4回ドラム式洗濯乾燥機を購入しました。どのメーカーでも3〜5年に1回くらいは何らかの不具合があり、修理の方にお世話になっています。
そういう意味ではニトリも同じだと思います。ニトリの延長保証料金は 5,500円なので、購入する際は入っておくことをおすすめします。この値段で5年保証されるのでコスパがいい保証だと思います。
「10万円を切るドラム式洗濯乾燥機」の口コミ
「10万円を切るドラム式洗濯乾燥機」の話題は、SNSでも注目を集めています。
ニトリからえぐいドラム式洗濯機出てた。
— 住友 雄輝 | 家電マニア (@sminchu_0914) November 23, 2024
10kgでコンパクトでフィルター清掃不要、大手家電メーカーだと20〜30万する上位モデルに該当する性能。
これで乾燥がヒートポンプ式だったら100点だったんですが、でも値段を考えたら全然問題なし。
そんなニトリの最高ドラム式洗濯機の値段はなんとおどろ pic.twitter.com/tZAicxsev1
本日、ニトリのドラム式洗濯乾燥機発表会に行ってきました。
— 田中真紀子@家電ライター (@Tmakiko89) November 22, 2024
洗濯10kg乾燥5kgで、お値段なんと99,900円!乾燥機能付きで10万円を切るなんてすごすぎる✨コンパクトだから、縦型しか置けなかったおうちにも置けますね。 pic.twitter.com/1jca4OU5xj
オススメの人、オススメしない人
ニトリのドラム式洗濯乾燥機をおすすめする人と、おすすめしない人を考えてみました。
オススメしない人
- ドラム式洗濯乾燥機の上級者(上位機種を使ったことがある)
- 洗剤の自動投入が必須の人
- 洗濯物の出し入れで、膝をつくのが絶対に嫌な人
これまでに上位機種を使ってきた方には少しものたりないかもしれません。タッチパネルやWi-Fi接続が無い点はともかく、洗剤の自動投入が無い点は大きなマイナスに感じるのではないでしょうか。
オススメする人
- 値段やサイズがネックで、ドラム式洗濯乾燥機を諦めてきた人
- 一人暮らしの方(単身赴任、学生さんなど)
これまでドラム式洗濯乾燥機がほしくても、値段やサイズで諦めてきた人にはおすすめします。タッチパネルも洗剤の自動投入もありませんし、乾燥時間もやや長いです。
それでも温水コースがあるから汚れ落ちはいいし、「出かけている間や寝ている間に洗濯物が終わっている」そんな豊かさが手に入ることには大きな価値があります。
ちなみに、毛布など大物もバンバン洗えばとても時短できるので、設置場所が許すなら、一人暮らしや夫婦や同棲の場合であっても12kg(大きい方)の購入をおすすめします。
まとめ ~もはやドラム式洗濯乾燥機の革命~
ドラム式洗濯乾燥機は、家事の負担を減らしたいならまっさきに取り入れるべき家電です。天気や時間帯に関係なく、洋服もタオルもボタン1つで洗濯〜乾燥までできるので、洗濯にかかる時間が激減します。
有名家電メーカーの上位機種と同等の機能を持ち、10万円を切っている。これはもはやドラム式洗濯乾燥機の革命といえるでしょう。
これまで設置スペースの問題や、価格の高さがハードルになってドラム式洗濯乾燥機を諦めていた方も、ぜひニトリのドラム式洗濯乾燥機を検討してみてください。
買うだけで、家事削減効果を最も感じられるドラム式洗濯乾燥機。世界が変わるので、まだの方はぜひ!