自宅で洗えて、シワになりにくく、乾燥機にかけられる記事の洋服を選べば、洗濯の手間を減らせます。
リネン(麻)・コットン(綿)・レーヨンなどの素材はしわになりやすく、ニット生地・伸縮性のある生地・綿とポリエステルの混紡素材・ポンチ素材などはしわになりにくいです。
選ぶと洗濯がラクになる服とは?
自宅で洗えて、シワになりにくく、乾燥機にかけられる、乾きやすい服を選ぶと洗濯がラクになります。
洗濯をラクにしたいなら、洋服選びが肝心です。洋服を買うときには、以下のチェックポイントを意識してみてください。条件を多く満たすほどお手入れが簡単で、着心地も良くなります。
- 自宅で洗える(洗い方が簡単なものが◎)
- シワになりにくい(アイロン不要)
・ポリエステル混の綿や麻
・ポンチ素材
・ジャージー素材
・混合素材のニット生地 - 乾燥機にかけられる(干さなくて良い)
- 乾きやすい
- 着心地や見た目を兼ね備える
・伸縮性があり着用ストレスが少ない
・在宅でも外出でもOKな見た目
自宅で洗えてシワになりにくい生地の洋服は扱いやすく、アイロンがけも必要もありません。
ここからは、上記のチェックポイントを満たす「お手入れがラクな服」を選ぶために、知っておくと役立つ豆知識を紹介します。
自宅で洗えることを確認する簡単な方法
自宅で洗える服を見分ける簡単な方法は、タグについている洗濯表示の中での「手洗いマーク」(洗濯桶に手を入れているマーク)を確認することです。
洗濯タグの「手洗いマーク」
- ×マークあり「自宅で洗えない」
- ×マークなし「自宅で洗える」
手洗い表示が「×」になっている服は自宅で洗えないので、なるべく買わないようにします。自宅で洗えるほうがラクですし、クリーニングに行く手間とお金を節約できる点もメリットです。
とはいえ、おしゃれが大好きな場合はその気持ちを大切にしてください。人によっては、きちんとした仕事着やドレッシーな服が必要な場合もありますよね。
自宅で洗えない服は、宅配便で荷渡しができる宅配クリーニングを利用すると便利です。クリーニング店に衣類を持っていったり、お手入れをしたりする手間を100%省けます。
シワになりにくい生地の服を選ぶ
シワになりにくいのは、ニット生地、伸縮性のある生地、綿とポリエステルの混紡素材などです。
洋服の生地には、シワになりやすい生地とシワになりにくい生地があります。シワになりにくい生地を選べば、自宅での洗濯やお手入れが簡単になります。
どんな素材がシワになりにくいのかを知っておくと、服を買うときに役立ちますよ。
シワになりやすい生地
シワになりやすい生地の特徴は以下の通りです。
- 織物(縦糸と横糸が高い密度で織られている)
- 反発性が弱い(はねかえる性質が弱い)
- 吸水性が高いものが多い
- 天然素材であることが多い
シワになりやすい生地に使われている代表的な素材は以下の通りです。ただし、糸に特殊な加工をすることでシワになりにくくできます。
- リネン(麻)
- コットン(綿)
- レーヨン
- キュプラ
シワになりやすい代表的な衣類はワイシャツやブラウスなどです。特に、綿100%のワイシャツはシワになりやすく、霧吹きをしながらアイロンをかけないとなかなかピシッとなりません。
シワになりにくい生地
シワになりにくい生地の特徴は以下の通りです。
- ニット生地(編んだ生地)
- 反発性が強い(力を加えても元の形に戻れる)
- 伸縮性がある
- 混紡素材(綿とポリエステルの混合など)
- 吸水性が低いものが多い
- 化学繊維であることが多い
ニット生地というとセーターを連想するかもしれませんが、Tシャツなどもニット生地です。編んだ生地は、手で引っ張ると伸縮性があります。
シワになりにくい生地に使われている代表的な素材は以下の通りです。
- ポリエステル
- ナイロン
- ウール
シワになりにくい代表的な衣類は、セーター、ジャージー、スポーツウェア、形状安定性加工のワイシャツです。シワになりにくい服を選べば、アイロンがけの必要がなくなったり、ごく軽くアイロンをかけるだけで済んだりします。
乾燥機にかけられる服を選ぶ
洗濯乾燥機がある場合は、乾燥機にかけられる服(乾燥機にかけてもシワにならず、縮みが少ない服)を選ぶと、干す手間がなくなって大幅に手間を減らせます。
子ども服は、トップスもボトムスも乾燥機にかけられるものを選びやすいです。子どものいる家庭は、子ども服だけでも乾燥機で仕上げることができれば、格段に洗濯がラクになります。
なお、乾燥上限まで洗濯物を入れず、少量で乾燥機にかけるとシワができにくいです。
乾燥機にかけられる服の見分け方
洋服の洗濯表示の「タンブル乾燥」を見ると、洗濯機にかけてよいかどうかがわかります。
基本的には、洗濯表示の通りにするのが安心です。しかし、メーカー側はクレームにならないように洗濯条件を厳しめに表記しているので、乾燥機NGとなっていても、実際には乾燥機にかけられるものもあります。
以下は、カジコレ編集部員の実体験に基づく「これらは乾燥機OK!」という意見です。一般論と違う点もあるため、乾燥機にかける際は自己判断でお願いします。
乾燥機OKのもの
- 子どものパーカー(綿多めの混合素材)
- 綿のTシャツ(主に子ども服)
- ポリエステル(熱に強い)
- ポリエステル65%綿35%など混合素材のトレーナー
- トレーニングウエア
乾燥機にかけるときの注意点
乾燥機にかける際は、例え洗濯表示でOKのものでも、干す場合に比べると生地が傷みやすいことを覚えておきましょう。毎回すべての衣類を干す手間と生地の劣化スピードのトレードオフです。
例えば、パーカーやジーンズは素材のほとんどが綿でできており、乾燥機に耐えうる強度を持っています。しかし、洗濯表示ではタンブルNGになっていることも多いです。
乾燥機にかけるかどうかは自己判断になりますが、洗濯表示どおりではなくて、乾燥機にかけても大丈夫なものと、ダメなものを見分ける力がつくと、家事はぐんとラクになっていきます。
長く着たい服や、型崩れしやすい服、おしゃれ着などは、乾燥機にかけないほうが良いでしょう。自分にとってその服がどの程度大切なのかを考え、乾燥機にかけるか干すかを決めてください。
そのほかのチェックポイント
ここまで、洗濯をラクにするには、シワになりにくい生地で、乾燥機にかけられる服を選ぶと良いと説明しました。そのほか、以下のチェックポイントを意識すると、より洗濯がラクになります。
- 乾きやすい服
- 服は乾きやすいと洗濯がラクになります。ポリエステルなどの化繊は綿より乾きやすく、天然素材なら麻は綿より乾きやすいです。スポーツ用品は一般的に乾きやすいです。
- 外出着にも部屋着にもできる服
- 帰宅後に部屋着に着替えなくて済むようにすれば、洗濯物の総量が減るので、洗濯がラクになります。(調理時はエプロンを付ける)
- 同じ色・デザインの靴下
- 同じ色・デザインの靴下で揃えると、ペアにする必要がなくなるので、たたむときの手間が省けます。
乾きやすい服 | 服は乾きやすいと洗濯がラクになります。ポリエステルなどの化繊は綿より乾きやすく、天然素材なら麻は綿より乾きやすいです。スポーツ用品は一般的に乾きやすいです。 | |
外出着にも部屋着にもできる服 | 帰宅後に部屋着に着替えなくて済むようにすれば、洗濯物の総量が減るので、洗濯がラクになります。(調理時はエプロンを付ける) | |
同じ色・デザインの靴下 | 同じ色・デザインの靴下で揃えると、ペアにする必要がなくなるので、たたむときの手間が省けます。 | |
ワンピース | ワンピースはハンガー1本で干して、そのままクローゼットに入れれば済むので、干すのもしまうのも簡単です。コーディネート不要=時短という別のメリットもあります。 |
ハンカチのアイロンがけが面倒なら、タオルハンカチに変えてみるのも◎
お手入れがラクなポンチ素材
最後に、カジコレ編集部が「お手入れがラクで、見た目もよく、着心地も良い」生地を調べていて見つけた最高素材を紹介します。それは、ポンチ素材です。
ポンチ素材とは、「両面編」という方法で編まれた、きれいめのジャージー素材のこと。普通のジャージー素材に比べて厚み・ハリ・光沢があり、ストレッチ性や滑らかさ・ハリ・丈夫さも兼ね備えているので、とても着心地が良いです。
型崩れもしにくく、アイロンがけもいりません。ストレッチ性があるので動きやすく、長時間着ても疲れにくいメリットもあり、スーツなどオフィス服にも使われています。
スカートやパンツなど、座りシワが気になるボトムスで取り入れるのが特におすすめです。
- 滑らかな肌触り
- シワになりにくい
- 型くずれしにくい
- ストレッチ性がある
- 着心地がいい
- 自宅洗いが可能
- 洗濯機で洗える
ユニクロや楽天市場のショップにも、ポンチ素材のTシャツやワンピースが販売されています。おしゃれなデザインのものが多いので、ぜひ探してみてくださいね。
おわりに|選ぶ服で洗濯が変わる!
お手入れが簡単な服とは、「綿や化繊などの混合糸を使った、ニット組織(編んで作られた)生地でできた服」のこと。織った生地ではなく、編んだ生地は、シワになりにくく洗濯がラクです。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、これが分かってくると、見ただけでほぼ「自宅で洗えるか」「シワになりにくいか」「乾燥機OKか」などを判断できるようになります。
「好みのデザインだから」と衝動買いするのではなく、「この服は洗濯・お手入れがラクかどうか」を考えて洋服選びをしてみてくださいね!
ネットショッピングで手に取って触れない場合は、必ず素材表示を確かめるようにしましょう。
洗濯に関する家事の時短をしたい人は、アイロンがけをしなくても済む方法の記事もどうぞ!