自分でできるエアコンの掃除の範囲は、エアコンの外装とフィルターの掃除くらいです。掃除方法は、フィルターを水洗いする、吹出口や本体のホコリをハンディワイパーで取る、乾いたフィルターを戻すの3ステップで、10分もあれば終わります。
スプレータイプの洗剤ではカビ増殖やエアコン故障の原因になりやすいので使わない方が無難です。内部はエアコン掃除のプロ(エアコンクリーニング業者)に任せましょう。
またカビ予防には、電源をオフにする前に1時間「送風」をするか、内部クリーン機能を使うのが効果的です。
エアコンの汚れと自分で掃除できる場所
エアコンの汚れは以下のようなものです。
- フィルターのホコリ
- 本体外側(カバー)のホコリ
- ルーバー(吹出口の動くふた)周辺のホコリやカビ
- エアコン内部のカビ
このうち、自分で掃除ができるのは、フィルター、カバー、ルーバーです。エアコン内部のアルミフィン(熱交換器)・シロッコファンの汚れは専門業者に任せるようにしましょう。
市販のエアコン洗浄スプレーやリンス剤は、ニオイ・カビの発生、水漏れ、ガス漏れ、部品故障、火災のリスクがあるためエアコンメーカーは推奨していません。何よりもカビの増殖の原因になるので使わない方が無難です。
続けて、10分で終わるエアコンフィルターのお手入れのやり方を紹介します。
10分で終わるエアコンのお手入れ
最初にエアコンの電源を停止している状態でカバーを開け、フィルターを取り外します。続けて、次のステップでお手入れをしていきましょう。
フィルター洗浄と本体のホコリ取り
エアコンのフィルターを水洗いする際は、細かいホコリが流れるので、排水口にストッキングタイプのネットをかけておくと後始末がラクです。
水洗いは、ホコリがついた面の反対側から水をかければ簡単にできます。濡らしたメラミンスポンジに台所用洗剤をつけて優しくこするとピカピカになりますよ。
洗い終わったフィルターは立てて乾かします。最初にタオルかキッチンペーパーで軽く水気を取っておくと乾くのが早いです。
続けて、エアコンの本体のホコリをハンディワイパーで取ります。ストレスなく羽根の隙間のホコリを取り除くにはハンディワイパーがおすすめです。本体上部のホコリを取るのは「伸びるタイプのハンディワイパー」が便利です。
内部はウエットティッシュで拭き掃除をします。その際、アルカリ電解水をつけて拭くとピカピカになります。
乾かしたエアコンフィルターを戻して掃除完了です。内部をしっかり乾かすために送風を1時間くらいするとよいでしょう。
なお、エアコンフィルターの掃除は2週間に1回ほど行うのがおすすめです。まめに掃除できるなら、フィルターのホコリを掃除機で吸うだけでも良いでしょう。この方法ならとても簡単です。
フィルター掃除におすすめのアイテム
今回のフィルター掃除に使ったウェーブ ハンディワイパーは、手足の長い「からめるファイバー」がホコリや髪の毛を残さずからめてとってくれるスグレモノ。凸凹やミゾのホコリまでかき出してくれます。
”のびるタイプ”は、ワイパーの長さが2段階に伸び、ヘッドの角度が5段階に曲げられるので、手の届かない高いところにあるエアコン上部やスキマの奥まできれいにできます。
クイックルハンディワイパーも、吸着性の高いふわふわのファイバーが、ホコリを舞い上げずからめとってくれます。伸び縮みや曲げが自由自在なので、手の届かない高いところやすきまの奥もラクラクです。
内部清掃はエアコン掃除のプロに任せる
エアコン内部のアルミフィン(熱交換器)・シロッコファンの洗浄は自分ではできません。
ホームセンターで販売されているエアコン洗浄スプレーを使用すると、内部に残った洗剤がカビの原因になってしまったり、基盤部分に液体がかかって故障の原因にもなったりすることがあると言われています。
エアコンの内部掃除はプロに任せた方が安心ですね。
エアコン掃除のプロは、高圧洗浄機を使って内部をくまなく水洗いしてくれます。2〜3年に1回くらいの頻度で依頼すると、エアコンを長く快適に使えておすすめです。
室外機は特別なメンテナンスは要りませんが、エアコンクリーニングには室外機の洗浄のオプションもあるので、セットで頼むのもよいでしょう。
エアコンクリーニングを業者に頼む際の費用は、一般エアコン(お掃除機能なし)の場合1台10,000円~17,000円程度、お掃除機能付きエアコンの場合1台19,000円~26,000円が目安です。
以下におすすめのハウスクリーニング業者と料金例を紹介します。
おそうじ本舗
おそうじ本舗
- エアコンスタンダードクリーニング 12,100円
- エアコン完全分解洗浄プレミアムクリーニング 17,600円
- エアコンスタンダードクリーニング(お掃除機能付き) 20,900円
- エアコン完全分解洗浄プレミアムクリーニング(お掃除機能付き) 26,400円
※壁掛けタイプの場合。価格はすべて税込みです。
おそうじ革命
おそうじ革命
- 一般エアコンクリーニング 9,980円
- 各種機能付きエアコンクリーニング 18,700円
※壁掛けタイプの場合。価格はすべて税込みです。
カジタク
イオングループ・カジタク
- エアコンクリーニング(通常タイプ) 14,300円
- エアコンクリーニング(お掃除機能付き) 25,080円
※壁掛けタイプの場合。価格はすべて税込みです。
カジタクは公式サイトに10%OFFネットクーポンが出ていることがあるので、それを使うとさらにお得に申し込めますよ!
内部に発生してしまったカビは専門業者に掃除してもらうしかありませんが、できるだけカビが生えないようにしたいものですよね。続けて、普段のエアコンの使い方の工夫でできるカビ予防ワザを紹介します。
カビ予防に!やっておきたいエアコン設定
冷房や除湿運転をすぐに止めると内部に結露が残り、湿気が発生するので、カビの発生につながります。
内部の湿気を飛ばしてカビ予防をするには、2つの方法があります。
- 電源をオフにする前に1時間「送風」をする
- 「内部クリーン機能」を使う
送風を60分してから切る場合、1時間の送風の電気代は1円以下です。タイマーを使えば手間もかかりません。カビが増えてから取るより、簡単にカビ予防できるほうがずっと簡単です。
「内部クリーン機能」が付いているエアコンの場合は、一度設定すればずっと働いてくれるので非常にラクです。(※内部クリーン機能とは、エアコン本体の内部を乾燥させる内部洗浄機能のこと。)
これから買うなら「おそうじ機能ナシ」
「お掃除機能付きエアコンなら面倒な掃除の手間がいらなくなる?」と思うかもしれませんが、お掃除機能付きエアコンの大半は、単にフィルターのホコリを自動で掃除する機能がついているだけです。
にもかかわらず、エアコンクリーニングの料金は、お掃除機能なしのものに比べると1.6~1.8倍もします。
フィルターの掃除は一度やってみるとわかりますが、簡単&10分で終わります。これからエアコンを買うなら、お掃除機能なしを選び、定期的に業者に内部洗浄をしてもらうと、メンテナンス費用が安いです。
おわりに
エアコンを快適に使うには、2週間に1回程度フィルター掃除を行い、使用頻度によって1~3年に1度専門業者に内部クリーニングをしてもらうと良いでしょう。
フィルター掃除は面倒なイメージがあるかもしれませんが、実際にやってみると非常に簡単なうえ、冷暖房の効きも良くなり、節電・節約にも効果があります。
もし「内部クリーン機能」を使っていないなら、ぜひ取り入れて、日々のカビの繁殖を防ぎましょう。