「魔法水」は、液体の酸素系漂白剤・台所用中性洗剤・重曹の3つの材料で作れる万能の染み抜き剤です。
ミートソースやカレー、ケチャップ、ワインなど、食べ物をこぼして洋服にできてしまった色素の濃いシミやきつめの油汚れ全般を手軽に落とせます。
魔法水とは? 万能のシミ抜き剤
魔法水とは、茨城県で老舗クリーニング店を営む横倉靖幸さん(別名「シミ抜きの神さま」)が考案した染み抜き剤のこと。テレビで取り上げられ、その魔法のようなシミ落とし効果が話題となりました。
魔法水は、水に溶ける水溶性の汚れを落とすのが得意です。以下のようなシミならほとんど落とせます。
落とせるシミ→ ミートソース、カレー、ケチャップ、ソース、しょうゆ、ドレッシング、コーヒー、紅茶、ワイン、油、ファンデーションなどの化粧品、皮脂、汗ジミ、血液のシミなど。
ただし、水に溶けない不溶性のシミ(泥汚れ・インク汚れ・墨汚れ)は落とせません。
市販のシミ抜き用ジェルでも落とせなくて諦めていた食べこぼしのシミも落とせるの? すごい!
上写真は、白いTシャツにぽん酢・豆板醤・ウスターソース・ごま油・醤油をたらした後、魔法水で落とす実験をした結果です。効果は一目瞭然。魔法水なら、こんな手ごわいシミも落とせます。
家にある3つの材料で簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。続けて魔法水の作り方を紹介します。
魔法水の作り方|材料は3つだけ
魔法水の材料は以下の3つで、少量ずつ混ぜるだけと作り方も簡単です。
- 液体の酸素系漂白剤(小さじ3)
- 台所用中性洗剤(3滴)
- 重曹(小さじ1)
液体の酸素系漂白剤は、濃縮タイプの花王「ワイドハイターEXパワー」がおすすめです。
ボウルなどに3種類の材料を入れ、ゆっくり混ぜるだけで魔法水が完成します。
ただし、魔法水は作り置きができません。酸性の酸素系漂白剤とアルカリ性の重曹が混ざって化学反応が起き、中和されて効力を失ってしまうためです。作ったら3時間以内に使い切りましょう。
魔法水の使い方|つまみ洗い
魔法水の使い方は、シミ部分に垂らしてつまみ洗いします。その後、ぬるま湯でシミ部分をすすぎ、汚れが落ちたことを確認できたらそのまま洗濯機で洗います。
多くの場合1回のつまみ洗いで汚れは落ちますが、取れていない場合は2回・3回と繰り返して汚れを落としましょう。
衣類の下にタオルを敷き、歯ブラシでシミを上からトントン叩く方法を紹介しているサイトもありますが、つまみ洗いだけで十分落ちるので、カジコレではつまみ洗いをおすすめします。
実際に魔法水を使ってみた体験談
カジコレ編集部で実際に3種類の衣類のシミで試したところ、ついてから時間が経った頑固なシミも含め、すべて落とすことができました。つまみ洗いにかかった時間は、1着あたり1分程度です。
- 昨夜、焼き鳥屋でワンピースにつけたタレのシミ3箇所 → すぐに消えた
- 3日前に出張先で白いトップスにつけた赤い点状のシミ → やや時間がかかったが落ちた
- 3日前に出張先でオレンジのスカートにつけた油ジミ → すぐに消えた
魔法水を覚えると、食べ物系のシミはほぼ全部、短時間で落とせます。しみ抜きに失敗して何度も作業をすることもなくなるので、時短効果が大きいです。
買ったばかりのお気に入りの洋服を「シミが落ちないから」と捨てる必要がなくなります。(経済的!)シミのない清潔感のある服装で出かけられるので、暮らしの充実度もアップしますよ。
カジコレのInstagramのフォロワーさんから、「エレベーターの扉にワンピースを巻き込まれて機械油がついてしまいましたどうしたらいいでしょうか」と言う相談を受けたので、魔法水をおすすめしたところ、その汚れは見事に落ちたと嬉しい報告をいただきました。
魔法水セットを洗濯エリアに常備
魔法水に使うもの(液体の酸素系漂白剤・台所用中性洗剤・重曹+ボウル小)は、セットにして洗濯をする場所(洗面所など)に置いておくと便利です。
左の洗面台にスプーンがぶら下げてあり、汚れたらここでささっと魔法水を作り、しみ抜きを行います。すぐに使える状態にしておくことで、シミ抜きの心理的ハードルがぐっと下がるのでおすすめですよ。
頑固な服のシミがあるなら、捨てる前にぜひ魔法水を作って、使ってみてください!
余った魔法水は3時間で効果がなくなりますが、捨てるのはもったいないので洗面台掃除に使うと一石二鳥です。