コンロの魚焼きグリルは、油汚れや焦げつきで、ギトギトになりやすいですが、使うときにアルミホイルを敷いたり、プレートパンを併用したりして汚れを防ぐ工夫をすると、最低限の掃除できれいに保てます。
網や受け皿は食洗器で洗い、本体内部はアルカリ電解水かセスキ水をスプレーしてからメラミンスポンジでこすります。
グリルに汚れが付くのを防ぐ方法
魚焼きグリルは、使うたびに網と受け皿に食品から出た油脂や焦げがついてしまいます。しかし、アルミホイルを敷いたり、プレートパンを併用したりすることで、汚れが直につくのを防げます。
ホイルで汚れをキャッチする
魚焼きグリルの奥行きの1.5倍の長さのアルミホイルを蛇腹状に折り、網の上にかぶせれば、網もトレーも汚れません。使用後はアルミホイルを捨てるだけで済み、掃除が簡単です。
くっつかないアルミホイルを選べば、食材が網に貼り付いて取れにくなることもありません。
脂がのった魚などをアルミホイルに載せて焼くと、脂がたまり、発火する恐れがあります。脂の多い食材を焼く際は網の上のアルミホイルに穴を開けるか、下のトレーのみにホイルを敷くようにしましょう。
受け皿の上にアルミホイルを重ねておくだけでも、掃除の手間は大幅に軽減できます。
グリルトレーを併用する
アルミホイルではなく、フッ素コートされたグリルトレーを導入するのも良いでしょう。
こびりつきにくく、使った後はそのまま食洗機に入れるだけなので、グリルの後片づけがラクです。余分な油をフチに流す「山なり構造」で、食材がカリッと焼けますよ。
普段のグリル掃除の仕方
グリルの日々の掃除は、汚れに合った洗剤と道具を使うとラクです。網・トレイ・引き出し(取り外せる部分)と、グリル内部(取り外せない部分)に分けて掃除をします。
網・トレイ・引き出し部分の掃除
魚焼きグリルの網やトレイ、引き出し部分の汚れは、こびりついた食材・飛び散った油・その日についた焦げ・蓄積された焦げの複合汚れです。
グリルはガス火による調理なので、焦げの蓄積が最も厄介。後々の困難な掃除につながってしまいます。そのため、汚れがついたら放置せず、すぐに落とすのが結果的に一番ラクな掃除方法です。
まず、網、トレイ、引き出し部分を取り外します。ガラスののぞき窓などをなるべく分解し、中性洗剤をつけて焦げとこびりいた食材を擦り落とします。スポンジでもよいですが、取れない場合はステンレスたわしでこすると落としやすいです。
最後に全体を中性洗剤でサッと洗えば完了です。食洗器に対応しているものなら、焦げとこびりついた食材を擦り落とした後、食洗器で洗うのが簡単です。お湯を使うので油も落ちやすいです。
魚焼きグリルは焼く調理器具なので、どうしても取れない汚れがあるのは仕方がないことです。お手入れしても取れないものはそのままで構いません。
グリルの天井・側面・底面の掃除
グリル内部の取り外せない部分(天井・側面・底面)の汚れは、ほとんどが飛び散った油です。
グリル使用後にアルカリ電解水・セスキ水など、油汚れに強く、二度拭きがほとんど要らない洗剤をスプレーしてたキッチンペーパーでサッと拭きます。
現状、グリルが汚れているならリセット掃除から
ここまで、魚焼きグリルの掃除を簡単にする工夫と日々の掃除の方法を説明しましたが、現状グリルに頑固な汚れがついているなら、まずリセット掃除から始めましょう。
網・トレイ・引き出し部分
最初に外せるパーツをシンクで「オキシ漬け」(オキシクリーン、過炭酸ナトリウムを溶かしたお湯につけ置きすること)」をしておくと汚れが取れやすくなります。もし負担であればこの工程はやらなくてもOKです。
網・トレイ・引き出し部分についた汚れをリセットするには、できるだけ分解して、クリームクレンザーを付けて、スポンジかステンレスたわしでこすります。
グリルの天井・側面・底面
グリル内部の汚れは飛び散った油なので、油に強く、二度拭きのいらないアルカリ電解水かセスキ水をスプレーしてメラミンスポンジでこすります。
グリル内部にはやわらかくアルミ素材が使われている場合もあります。汚れがひどいからといってステンレスたわしでごしごしこすると傷がつく可能性があるので注意しましょう。
内部のひどい汚れを一生懸命にステンレスたわしでこすり、アルミだったと気づいたときには後の祭り。かなり傷がついてしまった…なんてケースも。
グリル内部の掃除の難しさと向き合い方
カジコレ編集長は、この記事を書くために、2年見て見ぬ振りをしてきたグリル内部を意を決して掃除をしました。
ここでわかったことは、忙しい毎日を送る中でグリル内部をいつもキレイに保つことはほぼ不可能という事実でした。
蓄積された汚れと戦ってみると、相手が強すぎました。表面的な油汚れは落ちたものの、折り重なっている汚れの下層までは取り切れず、見た目はほとんど掃除前と同じだったのです。完敗です。
なぜここまで掃除をしなかったのか考えてみました。すると次のことが分かりました。
グリルの内部は、自分の目の高さより低いところにあり、しゃがまないと中を見ることができません。そのうえ内部は暗いので、どれだけ油が散っているのか確認するにはライトで照らす必要があります。
これらの状況から、汚れを認識しにくく、多くの人が汚れに気づかないか、汚れているとは思いつつも掃除をするのは何だか大変そうで見て見ぬ振りをすることになってしまうのです。
この結果、内部に飛び散った油汚れが重なり、使えば使うほど簡単には落ちない汚れになっていきます。とはいえ、この汚れのせいで次の調理ができないわけではないし、ガス火で調理するので食中毒などの原因になることもありません。
したがって、グリル内部の掃除をする頻度は、自分に無理のない程度で良いと思います。1週間に1回でも、汚れの蓄積を抑える効果はあります。
使うたびに掃除するのは難しいと感じる場合は、月1回、あるいは半年ごとでも構いません。気負いすぎず取り組むのがよさそうです。
ハウスクリーニングでプロの力を借りる
先述のように、グリル内部の汚れを落とす作業は時間も労力もかかるわりには、見た目がさほど改善されず、徒労感が残りがちです。
キッチンには、グリルのほかにも、コンロの天板・五徳・換気扇・シンクなど、掃除をしたい場所、すべき場所があります。
これらの作業をプロに一括で依頼すると、プロの技と道具でピカピカにしてくれます。自力と比べて結果にも大きな違いがありますし、2〜3時間も時間が浮くので、頼む価値は十分にあります。
例えば、おそうじ本舗キッチンクリーニング
価格 | 18,150円(税抜価格16,500円)/一式 | |
サービス時間 | 約2.5時間 | |
サービス範囲 | ガス台またはIH/五徳/グリル(扉、焼網、皿のみ)/戸棚表面/天袋/キッチン付属照明/シンク/蛇口/窓(室内側のみ)/キッチン壁面(壁紙を含まず) |
現在、グリルだけでなく、コンロやそのほかキッチンのあちこちが汚れていて、見て見ぬふりをしている…という人は、プロの力で一度リセットしてもらうのも良い方法です。
いったんきれいにしてもらえば、その状態を保つことはさほど難しくありません。自然と「こんなにきれいになったんだから汚さないようにしよう」という気持ちも働きます。
キッチンがきれいだと気分が良いし、日々の料理も楽しくなりますよ。
おわりに
グリルは洗うのが嫌いなものランキングで上位に入る場所ですね。私もグリルの掃除は苦手です。
グリルは、良い道具と洗剤でこまめに洗い、がんばって落とさないといけないレベルの汚れを作らないことが、結局ラクにつながります。
アルミホイルやグリルトレーを使って直接汚れがつかない工夫をし、汚れがついたらすぐに取ること。この2つのポイントを取り入れて、グリル掃除で消耗しないようにしてみてくださいね。
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