お風呂のフタは、無駄かもしれません。一度、「我が家にお風呂のフタが本当に必要かどうか」を考えてみてください。
その結果、必要ないと思えば処分し、必要だと判断したら後述の収納法やメンテナンス法で管理をして、フタのお手入れに使う時間をできるだけ減らしましょう。
お風呂のフタが要る場合、要らない場合
お風呂のフタは必ずしも使わなくてよいものです。ライフスタイルによっては不要な場合もあります。
お風呂のフタは、お湯張りをしてから家族全員が入り終わるまで湯温が下がるのを防ぐ、立ち上った湯気が天井などで結露して水滴になるのを防ぐためにするものです。
ホテルのバスルームには、浴槽のフタは置いてありませんよね。お風呂に入るときにお湯をためるので保温の必要がないうえ、あると洗うのが大変になるからです。
ライフスタイルにもよりますが、一人暮らし~二人暮らしで、築浅物件で保温機能が高い浴槽であれば、フタは必要ないケースが多いです。
逆に、家族の人数が多くお風呂に入る時間がまちまちな場合や、築古物件で古いタイプの浴槽の場合は、すぐに湯が冷めるので必要性を感じるかもしれません。
「最初からお風呂のフタはついていたし……」と考えるのではなく、「我が家にはお風呂のフタが要るのか、要らないのか」という視点で考えましょう。そして、必要ないと思えば処分します。
フタを捨てる場合は、お湯を抜いて換気扇を回す
フタを捨てる場合は、最後に入った人がお湯を抜いて、換気扇をつけっぱなしにするようにします。
フタがないのにお湯がたまりっぱなしだと、浴室の壁や天井が結露し、カビが発生しやすくなるためです。換気扇を付けておくことも湿気を外に出してカビの発生を防ぐのに役立ちます。
お風呂の換気扇をつけっぱなしにすると電気代が高くなるのでは…と思うかもしれませんが、一か月つけっぱなしにしても電気代はわずか数十円~数百円程度です。カビを取る手間や時間を考えれば安いものだと思います。
浴室に換気扇が付いていない場合は、サーキュレーターで空気を循環させると良いでしょう。
フタを使う場合は、蛇腹状ではなく板状のものを
お風呂のフタを使う場合は、蛇腹状のフタではなく、汚れの付きにくい板状のフタにしましょう。
「我が家にはお風呂のフタが必要」と判断した場合、蛇腹状のフタ(くるくる丸められるもの)はおすすめしません。凹凸が多く、溝にぬめりやカビが付きやすいからです。
これから買う場合は、必ず板状のフタを選びましょう。いま家にあるのが蛇腹状のフタなら、板状のフタへの買い替えを検討してみてください。
「フタはあるのに?」と思うかもしれませんが、長い目で見れば、買い替えてこのさきずっと掃除にかかる手間や時間をカットできるほうがお得です。
フタの保管方法
板状のフタは、壁面収納などで浮かせて保管します。2〜3枚に分かれるので、板同士に隙間のできるラックを選びましょう。
山崎実業 towerの乾きやすいマグネット風呂蓋スタンドは、マグネットで壁面に簡単に取り付けられ、隙間を空けて乾きやすく干せます。浮かせているので底がぬめらず、お手入れもラクです。
壁面がタイルなどでラックの取り付けが難しい場合は、高い位置に物干しポールを2本設置して、そこに載せて乾かしながら収納する方法もあります。
それも難しい場合は、壁に立てかけることになると思いますが、その際、板と板をくっつけて重ねないように干すと、風が通るのでカビが発生しにくいです。
カビやぬめりは面と面が接しているところ、乾きにくいところに発生するので、「離して、風が通るように置く」のがポイント!
お風呂のフタの掃除方法
お風呂のフタは、浴室用の中性洗剤(バスマジックリンなど)やボディーソープで洗います。
「入浴のついでに1枚だけ洗う」など、小分けに洗う習慣をつけると汚れて洗うのが大変だという感覚がなくなるのでおすすめです。儀式のごとく「わざわざ洗う」のをやめるとラクになります。
カビが生えている場合は、泡ハイターをスプレーし、まずはカビ汚れをリセットしましょう。
洗った直後は、板同士の空間をあけて干すと乾きやすく、ぬめりやカビがつきにくいです。
おわりに
カジコレ編集長の自宅では、2年前にお風呂のフタを捨てました。お湯を張ったらすぐに入るのでフタは要らないと判断したからです。
フタを処分したことで浴室の見た目もスッキリし、カビが生える可能性の高い場所が1か所減って、お手入れもラクになりました。
もし「本当に捨てて大丈夫かな? 後から困らないかな?」と思うなら、捨てる前にしばらく別の場所に置いておき、本当に要らないのか確かめると後悔することもありません。
納得感を持ってフタとさよならするか、お手入れが少ない状態で保管することで、余計な掃除の手間と時間をなくしましょう。毎日のことなので、チリツモでたくさんの時間が生まれますよ。
お風呂掃除の時短には「お風呂の排水口の掃除をラクにするしくみ」の記事もおすすめです。