【要約・感想】やみつき掃除術　市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる！

お掃除職人・きよきよさんの『やみつき掃除術　市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる！』は、市販洗剤4本だけを使い、家じゅうの汚れをみるみる落とす方法を紹介する本です。

場所ごとに○○用洗剤を買いそろえる必要もなければ、力を入れてゴシゴシこする必要もありません。

【要約】『やみつき掃除術　市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる！』

お掃除職人・よきよさんは、ハウスクリーニング、ビルの清掃、ショッピングセンターの清掃などさまざまな場所でのお掃除を約34年間経験してきたお掃除のプロです。

汚れをどんどん落としていく行程を工場見学のような感覚で見てもらおうと始めた「おそうじ職人きよきよ YouTubeはチャンネル」は、登録者数25万人を超えるほどの人気ぶり！

「こんなにきれいになるなんてびっくり！」と驚いて、掃除する手が止まらなくなるかもしれないと名付けられた『やみつき掃除術』。本書はそんなお掃除のプロ・きよきよさんの提案する掃除術の本です。

「一般家庭でついた『落ちないと思っていた』汚れを落とすのに、特別な洗剤も道具も必要ない」という考えに基づいて、4つの市販洗剤（中性・酸性・アルカリ性、塩素系）と100円ショップで買える道具だけで家じゅうの掃除を行います。

この本の構成は以下の通りです。

• Part1　よくある市販洗剤4本で家じゅうきれいになる！　
• Part2　アブラ汚れも水アカもさようなら！ キッチン掃除術
• Part3　カビと湯アカ汚れを一掃する！ 浴室＆洗面所掃除術
• Part4　イヤ～なにおいと黒ズミを徹底除去！ トイレ掃除術
• Part5　人を招きたくなる空間に！ リビング＆玄関掃除術
• Part6　はりきり不要のたった3分！ ゆる～い掃除術

Part1の「よくある市販洗剤4本で家じゅうきれいになる！」では、洗剤の基本、汚れの種類、洗剤の種類、基本の動作、道具などについて解説しています。

わかりやすいイラストや図解、写真などで視覚的に理解しやすい内容です。

気になる「よくある市販洗剤4本」は、以下の通り。

1. 浮き上がらせて落とすアルカリ性の洗剤（キッチンマジックリンなど）
2. 汚れを溶かして落とす酸性の洗剤（サンポールなど）
3. カビやヌメリを落とす塩素系の洗剤（カビキラー・強力カビハイター・ドメストなど）
4. オールマイティに活躍する中性の洗剤（主に食器用洗剤）

きよきよさんはこの4種類がマスト洗剤といい、酸性のアブラ汚れはアルカリ性の洗剤で中和、アルカリ性の水アカ汚れは酸性の洗剤で中和することでスルスル落とせると解説します。

Part2ではガスコンロや五徳などのキッチン掃除術、Part3では浴室のイスや洗面器、洗面台などの掃除術、Part4ではトイレや便器の掃除術、Part5ではリビング、玄関、床、窓などの掃除術など。

最後のPart6では、がっつり家じゅうの汚れを落としたあとに、毎日3分でできる「ゆる～い掃除術」を提案しています。

頑固なアブラ汚れに「アルコールのチョイ足し」が効く

本書の中からカジコレ編集部が真似したいと思ったノウハウは「アルコールのチョイ足し」です。

コンロの汚れで手こずるのは五徳の周辺について汚れです。この汚れ、アブラ汚れが固まったもの。市販のアルカリ性洗剤で落とせば良いのですが、なかなか落ちないことが多いようです。そんなときは市販の洗剤をパワーアップさせれば解決します。

その方法は？　簡単です。アルコールをチョイ足しすればいいだけです。それも家にある消毒用アルコールで十分。

『やみつき掃除術　市販洗剤4本で感動的に汚れが落ちて家じゅう試したくなる！』p.52より引用

具体的なやり方は本書をご確認いただくとして、市販の洗剤はアブラ汚れのかたまりの表面から汚れを除去していくのに対し、チョイ足し洗剤はアルコールの作用でアブラのかたまりに浸透、汚れの土台から崩して除去するので激落ちするのだとか。

本では写真付きでアルカリ性洗剤のみと、アルコールをチョイ足しした溶剤とで、アブラ落としの比較をしているのですが、明らかに後者ががんこにこびりついていた汚れを落としていました。

このように、汚れの性質にあった洗剤と道具を上手に使って、がんこな汚れを落とす「がっつり掃除」が詳しく説明されているので、真似して試してたくなってしまいます。

なお、本書64ページに、シンクのゴミ受けを目詰まりしない「浅型ステンレス」に替えると良いと書かれたコラムがあります。カジコレ編集長も浅型のパンチングタイプのゴミ受けを使っていて、とても掃除がラクになったので、おすすめです！

【感想】あきらめていた汚れを落としたい人向けの本

今までキッチン用・リビング用・浴室用・トイレ用……とたくさんの洗剤を買いそろえていた人にとって、「市販洗剤は4本だけでいい」のはありがたい情報です。経済的で場所も取りません。

「こういう汚れは、この洗剤とこの道具を使って、こう落とせばよい」と、写真やイラスト付きでわかりやすく解説してくれているので、思わず試してみたくなります。

トイレの黒い汚れ「サボッたリング」や筋状の汚れがついた壁紙など、紹介されているBEFORE（掃除前）の写真がかなりの汚れっぷりなので、「こんな頑固な汚れでも落とせちゃうんだ！」と驚くかもしれません。

なお、本書には「トイレ用洗剤のサンポールでキッチン、浴室、玄関までピカピカにする」など、メーカー既定の使い方以外に、きよきよさんと書籍編集部の検証による使用方法が掲載されています。

初めての洗剤を使うときには目立たない場所で試す、塩素系の洗剤と酸性の洗剤を同時にしようしない、といった注意点が14ページに載っているので、必ずご確認ください。

『やみつき掃除術』は、あきらめていた汚れを落としたい人、一度がっつりキレイにしてそれ以降は掃除の労力を省きたい人におすすめの一冊です。

もくじの紹介

本書の目次を転載します。

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