整理収納アドバイザー・水谷妙子さんの『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』は、家族がラクに暮らせる心得などをまとめた収納術の本です
「収納グッズをたくさん買っているのに、片付かない」
「隠す収納ですっきり見せたいのに、家族が協力してくれない」
「何がどこにあるのかよくわからない」
そんな人は、本書の「見える・わかる・できる収納」ですっきり片づいたお家を手に入れてみませんか。
【要約】『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』
本書は、整理収納アドバイザーであり、無印良品の元商品開発担当者でもある水谷妙子さんが、「余計なことをしないで」家族がラクに暮らせる心得や実際にやっていないことについてまとめた、収納術の本です。
本書には「余計なことをしない心得」や「余計なことをしない収納」などが書かれています。
「隠さない」「埋めない」「フタをしない」「分けすぎない」「詰め替えない」「整えない」「並べない」などの小見出しを見ると、一般的なる”正しい片づけ方法”の真逆のように感じるかもしれません。
著者の水谷さんも最初は半信半疑で、これらの「○○しない」を実践してみたところ、家族みんながあっと言う間に片づけられるようになったそうです!
『だれもが、どんなときでも、間違えようがない収納にする。』
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』 p.6より
プロローグに書かれているこの言葉は、「だれもが」すなわち=片づけが苦手な人も大人も子どもも、「どんなときでも」つまり仕事や育児で疲れているときも、間違えない収納という意味です。
あなたの「収納グッズを買っても片付かない」という悩みを解決できる答えが用意されています。
さっそく本文の中から、カジコレ編集部で評価の高かったノウハウをチェックしていきましょう。
忙しいパパでも働くママでも片づけられるノウハウ
無印良品の元商品開発者と聞くと、さぞ片づけや収納が得意な人だろうと思うのですが、意外にも水谷さんの人生の大半は「片づけられない」という悩みとともにあったそうです。
けれど、「隠さない」「整えない」など、一般的な片付けの常識にとらわれず、「なんで必要? これってホントにいる?」と見直していった結果、片づけられるようになったと言います。それも、ご本人だけでなく、パートナーも、3人のお子さんも!
長年つくり手側にいたからわかるのですが、ものにはそれぞれ役割があり、メリットとデメリットがあります。たとえば色。白と半透明では、中身の見え方が違いますよね。白は隠しますが、半透明は見えています。前者は見た目がスッキリする反面、もののありかがよくわかりません。後者はゴチャゴチャするものの、目的のものに迷わずアクセスできます。
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』 p.21より
真っ白なボックスで中身を隠して、そのボックスを整然と並べたら、確かに見た目はきれいでしょう。まるで雑誌のインテリア特集に出てきそうです。
ちょっとスケスケの半透明ボックスは、おしゃれさはイマイチかもしれません。でも、何がどこにあるか一目でわかり、家族のだれもが迷わず手に取れるのは、白ではなく半透明のほうでしょう。
なんだか映えないし、モチベーションが下がるなあ…と思いますか?
パッケージが見た目にうるさいのは、売り場で目立つように作られているから。言い換えれば、「私はここよ!」とサインを送ってくれている。つまり、居場所がとってもわかりやすい。ものを見つけるときに大事な「わかりやすさ」を備えているんですね。
同じように、ボックスも「わかりやすさ」を優先。半透明や透明を選んで中身を「見える化」すれば、ほぼノーミスで出し入れできます。在庫チェックも一発!
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』 p.25より
暮らしはインテリア雑誌の1ページではなく、続いていくもの。自分や家族にとって暮らしやすいことがいちばんです。
本書には、小さな子どもでも、忙しいパパでも、働くママでも間違えず、片づけられるノウハウがたっぷり詰まっています!
【感想】紹介されている収納ノウハウがどれも本質的
実際に本書を読んで感じたのは、水谷さんの提案する収納ノウハウは、「見た目を整えてスッキリ見せる」ことを重視していないということ。「片づいた雰囲気」を演出することもありません。
大切なのは、だれでも直感的にわかること。戻す場所がわからないまま放置されるものがなくなり、「あれどこ?」と聞かれることもなくなって、気持ちや時間にゆとりが生まれたといいます。
- 隠さないことで「見つかる」「伝わる」
- フタをしないことで「出せる」「戻せる」「補充しやすい」
- 分けすぎないことで「見つかる」「出せる」「戻せる」
- 詰め替えないことで「見つかる」「伝わる」「使いやすい」
- 並べないことで「取りやすい」「入れやすい」「ラク」
水谷さんの提案する収納ノウハウはどれも本質的です。
「余計なことは何ひとつしていません」というタイトルを見て、「私が良かれと思ってしてきたことや、買ってきたものは”余計”だったの?」と落ち込む必要はありません。
本書の「しない心得」や「しない収納」は、「○○してはいけません!」という禁止ではなく、「しなくていんだよ」とやさしく語りかけてくれているようで、むしろホッとします。
がんばっているのに片づかずイライラしてしまっている人、収納品依存症から卒業したい人はぜひ読んでみてください。
SNSでの口コミ・評判
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』に関するSNSでの口コミ・評判を紹介します。
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』の目次
『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』の目次と内容をAmazonより引用します。
【内容】
プロローグ|余計なことは何ひとつしていません。
PART1|余計なことをしない心得
自分ひとりで決めない/収納用品依存症からの卒業片づいた雰囲気はいらない
整頓から始めない/モノの役割を知るPART2|余計なことをしない収納
隠さない/埋めない/フタをしない/分けすぎない/詰め替えない/整えない/並べないPART3|余計な収納がない部屋
ダイニング/リビング/ 子ども部屋/ キッチン/ 洗面所
私のクローゼット/夫のクローゼット/廊下/玄関PART4|ムダなく使える収納用品
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