『この一冊ですべてがわかる!家事きほん新事典』は、家事・掃除・住宅アドバイザーの藤原千秋さんが監修した、家事のすべてがわかる本です。
掃除、収納、洗濯・アイロン・裁縫、住まいの修理・修繕、料理、生活全般のきほんを網羅した大型本で、読み通して理解するというより、手元に置いて困ったときに見るのに向いています。
【要約】この一冊ですべてがわかる! 家事きほん新事典
本書は、掃除、洗濯、料理、収納から住まいの修繕、お付き合いのマナーまで、家事全般のコツを紹介しています。豊富なプロセス写真で丁寧に解説しているので、初めて家事をする人にもわかりやすいです。
271ページもある大型本なので、内容は以下の6章に分かれています。
- 第1章 掃除のきほん
掃除の道具から掃除のコツまで徹底解説。部屋別汚れマップつき。
(キッチン/浴室・洗面所・トイレ/リビング・窓まわり・和室) - 第2章 収納のきほん
アイテムごとに収納のコツを紹介。すぐに取り出せる衣類の畳み方も網羅。
(衣類/寝具/生活雑貨/洗面所用品/トイレ用品/食器・キッチン用品) - 第3章 洗濯・アイロン・裁縫のきほん
素材に合わせた衣類のケア方法が満載。ボタンつけやすそ上げなど簡単な繕いの解説も。
(洗濯/アイロン/お手入れ/裁縫) - 第4章 住まいの修理・修繕のきほん
ふすまの張り替えからパッキンの交換まで、自宅でできる修理・修繕のコツがいっぱい。
(キズ・しつこい汚れ/破れ・張り替え/きしみ・がたつき/交換/浴室/洗面所/トイレ) - 第5章 料理のきほん
包丁の使い方から食材の保存、道具のお手入れ方法まで、料理初心者にもわかりやすい。
(キッチン道具・調味料/食材選びと保存のコツ/基本の調理/キッチン用具のお手入れ) - 第6章 生活全般のきほん
おつき合いのマナーから金額の目安。いざというときのための暮らしの知恵まで。
(おつき合いの知恵/防災・防犯・事故の知識)
タイトルに「辞典」とつくくらいで、とにかく網羅性のある内容です。「こういうときどうすればいいんだっけ?」「やり方がわからないけど、今さら人に聞けない」というときに大活躍してくれるでしょう。
著者なりの家事に対するマインドや目新しさを求めている人には向きませんが、長く使える王道的な家事のコツが満載です。
一般的な家事本ではあまり取り上げられない住まいの修理・修繕、たとえば、壁紙のめくれ、クレセント錠やサッシのがたつき、雨どいのメンテナンス、洗面ボウルのひび割れなどの対処方法まで書かれているのは、さすが「辞典」といえます。
【感想】一家に一冊置いておきたい、教科書的な本
一人暮らしを始めたばかりの人や家庭が苦手という人はもちろん、ベテラン主婦でも参考になる裏ワザがたくさん掲載されており、非常に読みごたえがありました。
プロセス写真が豊富で、「こうすればいいんだ!」がすぐわかります。いわば、超実用的な家庭科の教科書のような本といってもよいかもしれません。ひとつのノウハウを深掘りするのではなく、広く浅く、包括的に家事のきほんがわかるので、さまざまなシーンで役に立つことでしょう。
家族に家事のきほんを覚えてほしい、家事シェアを進めたい人も、ぜひ手に取ってみてください。
いままで何となくやっていた方法が間違っていた、もっと効率的な方法があった、と気づけるかもしれません!