渡部 亜矢さんの『モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本』は、片づけを通じた”人生の指南本”です。
「片づけが苦手だけど、それでも部屋をキレイにしたい」
「片づけを通じて毎日を楽しいものに変えていきたい!」
そう思っている人は、この本を読むことで、スッキリ暮らすヒントが見つかることでしょう。
【要約】モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本
本書は、「部屋が片づけば、人生が輝く」ことを理解できる、片づけを通じた「人生の指南本」です。
著者の渡部 亜矢さんは、銀行・出版社などを経て片づけ講師に転身。一般社団法人 実家片づけ整理協会代表理事・実家片づけアドバイザー®としても活動している、お片づけのエキスパートです。
本書には以下の考えを主軸に「片づけが苦手な人でも取り組みやすい方法」がぎゅっと詰まっています。
片づけとは「自分にとって、いつも何が大事で必要なのかを、モノだけでなく、時間の過ごし方、人間関係も含めて選んでいくこと」
p211 「モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本」
「片づけ」は自分にとって大切なモノやコトを選ぶことなんだ!
片づけの方法論から、人生を整えるための精神論までを網羅
本書では「片づけの方法論から、人生を整えるための精神論までを網羅」しているので、内容が濃く、情報量がとても多いです。
一見、読むのが辛くなってしまうほどの量ですが、だからこそ読者に「片づけで人生が輝く」ことを伝えようとする「見せ方の工夫」は素晴らしいの一言。
例えば、冒頭の「片づけのクセ診断テスト」で一気に「自分と片づけの世界」に引き込んでくれます。
18問の「片づけのクセ診断テスト」では、あなたが「溜め込んでしまう原因になっている考え方のクセ」や「片づけの理想の高さ」をチェックできます。
P9〜11「モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本」
編集部員がテストをしてみたところ「買いすぎの習慣」があることがわかりました。確かに「箱買い」した洗濯洗剤を使い切るのに1年ほどかかっていました(笑)この診断、当たりますね。
また、本書の冒頭には「片づけにまつわる言葉の定義」が載っています。
片づけ:大切なモノ、コトを選んで、適切に収めること
p22~24「モノ・部屋・人間関係 全部スッキリ! 人生が整う 片づけの基本」
整理:不要なモノを手放すこと。捨てる・あげる・売る
整頓:大切なモノを並べること
掃除:ゴミた汚れを取り除くこと
言葉の定義があることで、本の中盤から後半に書いてあることに対して、「どう理解すればいいか」「どのように行動すればいいか」がはっきりと理解できると感じました。
またポイントが太字カラーで書かれていることやイラスト図解が豊富なので、実践する際にイラストを見ながらできる点も親切です。
片づけの本質論が凝縮されているから、本当だったら読むのにパワーがとても必要な内容を、楽しく読ませてくれることの価値はとても高いと思いました。
本質的な片づけを知り人生を変えたい人におすすめ
読んでいて、著者には豊富なビジネス経験や深い心理学の知識があることが伝わってきました。
特に片づけの習慣化のパートでは、行動心理学に基づいたアドバイスが多く「この方法なら実際の行動につながりやすい」と感じました。
お片つけのTips(ハウツー)をサクッと知りたい人には向きませんが、「本質的な片づけを知り、人生をキラキラしたものに変えていきたい!」そんな意気込みのある方には、とてもおすすめです。
ぜひ読んでみてください。
もくじの紹介
第1章片づけの本当の意味を知る
第2章片づけを成功させる考え方に変える
第3章スッキリをキープさせる秘訣
第4章モノをスッキリさせる
第5章時間と人間関係をスッキリさせる
第6章片づけは自分磨き