家事代行サービスってどんなことをしてもらえるの?
いろんな会社があるけれど、どう選んだらいいのかな…
家事代行サービス約30社を徹底的に調べたカジコレ編集部が、家事代行の選び方について詳しく解説します。あなたにぴったり合う会社が見つかる「オリジナルシート」がダウンロードできます!
自分のニーズや予算にぴったりの会社に巡り合うお手伝いをしたくて、時短家事のプロが総力を結集して書きました。いい会社と出合ってステキな毎日を手に入れてください。
家事代行サービスとは
家事代行サービスとは、依頼者の自宅にスタッフが来てくれて、要望に合わせて、掃除・洗濯・料理など日常的な家事を代行してくれるサービスです。
1時間単位で基本料金が設定されていることが多く、「時間単価×作業時間」がベースとなっています。ほとんどのサービスで最低利用時間が決まっており、1回あたり2〜3時間以上が一般的です。
以下のような利用条件の場合、1か月で44,560円(1回あたり10,890円)です。
利用頻度 | 週1回(月4回) |
---|---|
1時間あたりの料金 | 3,300円 |
1回の利用時間 | 3時間 |
交通費 | 990円 |
鍵預かり代 | 1,000円 |
1回あたりの料金 | 10,890円 |
1か月の料金 | 44,560円 |
家事代行サービスで頼めること
家事代行では、掃除、洗濯、料理など、さまざまな家事をしてもらえます。掃除だけのプラン、料理だけのプラン、時間内なら掃除も料理もしてもらえるプランなどが人気です。
家事代行サービスでしてもらえることの例は以下の通りです。
掃除
- 部屋の掃除機かけ、雑巾かけ、片づけ、整理整頓(ものを置き場所に戻す)
- キッチンのシンク、お風呂、洗面所、トイレなど、水回りの掃除
- 窓、玄関、ベランダ、庭の掃除、大掃除など
洗濯
- 洗濯物を洗う
- アイロンがけ
- 洗濯物を畳んでしまう
料理
- おかずの作り置き
- 買い物代行
- 食器洗い・片付け
その他の家事
- 靴磨き
- 植物への水やり
- ゴミの分別・ゴミ出し
- 郵便物の受け取り
- ホームパーティーの準備
- 引っ越しの荷造り
- 整理収納(不用品を手放し、ものの置き場所を決める)
キッズケア
- 子供の送り迎え
- 話し相手
高齢者サポート
- 家事サポート
- 病院の付き添い
家事代行サービスで頼めないこと
家事代行は日常の家事を代行するサービスなので、「これはお願いできるのかな?」と迷う作業もあると思います。家事代行サービスでは、以下のような行為・作業は基本的に頼めません。
体に触れる行為
家族ならできる「体にふれる行為」も、家事代行ではNGです。例えば自宅での医療行為、高齢者や身体障害者の介護や介助、散髪などを他人が行うことは免許・資格が必要なためサービス対象外です。子どもの世話や食事補助の場合は、OKの会社とNGの会社があります。
- 高齢者や障がい者の身体介護
- マッサージなどの直接身体に触れるサービス提供
高度な専門知識が必要な作業
エアコンや洗濯機の分解洗浄、強力に根を張った浴室のカビの除去など、高度な知識や専用の道具が必要なサービスは対象外です。
ただし、家事代行会社はハウスクリーニング部門を持っているところも多いので、家事代行としては請けられないけれど、ハウスクリーニングとしては請けられるケースもあります。
ペットの世話
ペットの世話は専門の知識を身につけたペットシッターでないと行えないため、基本的に家事代行のサービス対象外です。ただしペットの餌やりやトイレ掃除などは家事代行の延長で頼める会社もあります。
高級品のお手入れ
高級衣類の洗濯や貴金属の手入れなど、損害賠償責任の範囲を超える可能性のある高級品には触れません。
危険を伴う作業
作業の安全の観点から、椅子・脚立・台に乗って行う高所作業もほとんどの会社がNGとしています。例えば換気扇のお掃除はたいていNGです。手の届く範囲で拭き掃除をしてくれる場合もありますが、椅子に乗ることを禁止している会社が多いので、高いところを拭いたりファンを取り外しての洗浄はしてもらえません。
専門知識が必要なサービスが可能な会社もある
家事代行サービスの中には、さまざまな資格を持つスタッフが在籍している会社もあります。そうした会社には高齢者サポートプラン、介護プランといった専用のプランが用意されています。資格が必要なサービスを依頼したい場合は。そういったプランのある会社を選んでください。
またキッズケアの希望がある場合は、記事の最後でキッズケアに強い会社を紹介しているのでチェックしてください。
家事代行とハウスクリーニングの違い
家事代行とハウスクリーニングは、自宅に来て作業をしてもらう点は同じですが、以下のような違いがあります。
家事代行
家事代行は「普段の家事の代行」が主なサービス内容です。日常の家事の範囲ならたいていのことを頼めます。掃除は家庭にある道具を使って行います。定期利用で、日々の家事をラクにする使い方が人気です。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、掃除のプロが業務用の道具を使い、素人では難しい汚れまで落としてくれます。スポット(単発)での利用が中心で、夏前はエアコンクリーニング、年末は大掃除が人気です。
家事代行サービス申し込みの流れ
定期申込はお試し利用後がおすすめ
家事代行サービス申し込みの流れは以下の通りです。
公式サイトもしくはフリーダイヤルから問い合わせをします。定期利用の前に初回お試し利用ができるようなら、ぜひ申し込んでください。初回お試しがない場合は、スポット利用でスタッフとの相性を確認しましょう。
会社にもよりますが、当日はスタッフによるヒアリング(困りごと・やってほしいことは何か、など)の後に、実際のサービスを受けられます。スタッフの人となりや対応、実際の家事スキル、1時間あたりどれぐらいの作業をしてもらえるかなど、じっくりと観察してください。
お試し利用をして、サービスのクオリティに満足でき、今後も依頼したいと思えば、本契約をして定期利用を開始します。その際に、利用する曜日や時間帯、頻度(1週間に1回、2週間に一回)なども相談して決めます。
急な依頼は大変。余裕のあるときに登録を
家事代行は、本格的にサービスを受け始めるまでに、さまざまな準備が必要です。安全のための本人確認書類の提出、家政婦さんとの日程調整、相性の確認、サービス内容が希望に合うかの確認、留守宅作業のための鍵の受け渡し準備、掃除道具や調理道具の確認、ニーズのすり合わせなど、挙げると多数あります。
「家事が回らない!」とピンチに陥ってから依頼するのはとても大変です。できるだけ余裕のあるときに、事前準備のつもりで、サービスへのアカウントの登録や本人確認を済ませておくとよいでしょう。
よい家事代行サービス会社にめぐりあうコツ
よい家事代行サービス会社にめぐりあうには、家事代行業界のしくみをざっくりと知ることと、自分のニーズや予算を書き出して把握することが大切です。そのうえで合いそうな会社を選ぶとミスマッチが起こりにくくなります。
以下で家事代行業界のしくみと、自分のニーズを確認する方法をそれぞれ紹介します。
家事代行には大きく2種類ある
家事代行サービスには、大きく分けて「マッチング型」と「企業型」の2種類があります。
マッチング型とは?
マッチング型(=プラットフォーム型)は、家事代行をしてほしい人と家事の得意な人をマッチングするサービスのことです。個人間の直接契約となるのでリーズナブルな料金で利用できることが多く、依頼後のやりとりは直接スタッフと行うので柔軟な対応をしてもらえます。
条件に合う人を探す手間こそかかりますが、その人の得意なことや利用者の口コミを見て選ぶので、希望にぴったりの人を探す楽しさがあります。良い方に出会った時の感動はとても大きいです。
マッチング型の家事代行サービスには「タスカジ」「キッズライン」「Casy」などがあります。この中でCasyだけはシステムが家政婦さんを自動的にマッチングしてくれます。
企業型とは?
企業型は、依頼をすると、その企業に雇用されているスタッフが派遣されるサービスです。契約は利用者とサービス会社との間で結ばれるので、利用者は人を選ぶ必要はありません。
企業がしっかりとした教育を行っているケースが多く、一定のサービス品質が保たれやすい(人によって差が出にくい)です。もしスタッフとの相性が悪い場合は、別のスタッフに替えてもらうこともできます。
また、企業によってはコンシェルジュがいて相談に乗ってくれ、自分にあったサービスを組んでもらえるのが特徴です。その分、人件費がかかるので、マッチング型に比べて料金は高い傾向があります。
企業型の家事代行サービスに、「ダスキンメリーメイド」「ニチイライフ」「ベアーズ」などがあります。
特化したサービス内容・料金体系の会社もある
企業型の家事代行サービスには、顧客像に特化したサービス内容・料金体系の会社もあります。
例えば、以下のような顧客を想定し、独自のプランを打ち出している会社は、「自分向きかどうか」を判断しやすいです。
- 一人暮らし向け
- 共働き世帯向け
- 育児・子育て世帯向け
- 高齢者向け
- 富裕層向け
定期利用とスポット利用
家事代行の利用方法は、大きく分けて「定期利用」と「スポット利用」の2種類があります。
一般的に、定期利用よりもスポット利用のほうが料金が高いです。家事代行サービスによっては、スポット利用を受け付けておらず、定期利用のみのところもあります。
定期利用とは?
日々の家事をサポートして貰う場合は定期利用がおすすめです。「1週間に1回」「2週間に1回」「月に1回」というように、決まった曜日・時間帯で定期的に来てもらい、家事代行をしてもらいます。
たいていは同じ人が継続してきてくれるので、毎回指示を伝える必要がありません。予算を立てやすく、定期的にサポートしてもらうことで家事がスムーズに回ります。
「毎週来てもらって数日分の料理の作り置きをしてもらう」「2週間に1回来てもらって家じゅうの掃除をしてもらう」など、自分の苦手な家事や手が回らない家事をやってもらうとよいでしょう。
家事代行サービスによっては、定期利用を申し込む前にお得な料金の「お試し利用」ができることもあります。実際にサービスを受けて、納得してから契約ができるので安心です。
スポット利用とは?
急な用事で家事ができないとき、大掃除、引っ越しなどでサポートが必要な場合は、スポット利用をおすすめします。依頼したときだけ、ピンポイントで家事代行をしてもらいます。
料金は定期利用よりも割高なケースが多いです。定期利用が月1回、あるいは年4回からOKという会社もあるので、1~3か月に1回スポット利用をするなら、頻度の低い定期利用を検討してみてもよいでしょう。
家事代行の料金相場
家事代行サービスの料金は会社により異なっており、1時間あたり2,000円〜6,000円くらいとかなり幅広いです。また、同じ会社でも利用頻度によって1時間あたりの単価が異なります。
そこでカジコレ編集部では、複数の家事代行サービスの料金を比較するために、利用者が多い「定期利用、週1回・3時間の時間単価」で各社の料金を比較してみました。それをまとめたのが以下の図です。
1時間あたりの料金は3501円~4,000円の価格帯が中程度です。
図を見れば、気になっているサービスが相場より高いのか安いのかを直感的に把握できるので、すでに気になっている会社があれば料金を確認してみましょう。
※タスカジやキッズラインのようなマッチング型は、一般的に企業型より安いです。料金は家政婦さんにより異なっており、安い人もいれば、高い人もいます。
ぴったりの家事代行が見つかる4ステップ
1. 自分のニーズを書き出す
家事代行サービスを選ぶ際には、自分のニーズを把握することが大切です。毎週ルーティンの掃除をしてほしいのか、それとも2週間に1回や月に1回きてもらって水回りの頑固な汚れを徹底的に掃除してほしいのか。自分のニーズを書き出すことでどの会社を選べばいいのか見えてきます。
以下によくある「家事代行に依頼したいこと」を書き出しました。自分の希望に近いものを探してみてください。
また、同じ内容のPDFシート「家事代行に依頼したいこと」チェックリストも用意しました。このシートは希望の可視化や、家族との話し合いに利用すると便利です。
ダウンロードして希望のものに☑を入れてみてください。シートに無いものがあれば書き足しましょう。
※()内に複数の要素が入っているものは、必要な要素に◯をつけてください。空欄の()にはあなたの希望を書き込んでください。
- 定期的に頼みたい(週1回・週2回・週3回/月1回・月2回・月3回/その他)
- スポットで頼みたい(大掃除・引っ越し・家事をためこんてしまった時・ピンチの時・その他)
- (キッチン・トイレ・洗面所・リビング・子供部屋・玄関・廊下・階段・窓・ベランダ・冷蔵庫の中・その他)の掃除をしてほしい
- 特定の場所( )を念入りに掃除してほしい
- 最低限の家事は自分でするので、見て見ぬふりをしている場所( )を掃除してほしい
- 栄養バランスの取れた食事を作ってほしい
- 料理の作り置きをしてほしい
- 買い物に行ってほしい
- 洗濯物を洗って干してほしい
- 乾いた洗濯物を畳んで収納場所に入れてほしい
- アイロンがけをしてほしい
- 定期的に部屋の片づけをしてほしい
- 整理収納を見直して、散らからない部屋にしてほしい
- 不要なものを捨てる手伝いをしてほしい
- 「家事の手間が減るような工夫」を提案してほしい(浮かせる収納など)
- 子どものお迎えに行ってほしい
- 子どもにごはんを食べさせて、自分が帰宅するまで一緒に留守番してほしい
- 子どもが風邪で休んだ時に側にいてほしい(病児対応)
- 定期的にたまった家事全般を片づけてほしい(掃除と料理など、複数の家事をいろいろ頼みたい)
- 平日の留守中に家事を済ませておいてほしい(鍵を預けておきたい)
- 土日の在宅時に家事をしてほしい
- 高齢者サポートをしてほしい
2. 予算について考える
次に「家事代行サービスに使えるひと月あたりの予算」を考えましょう。
- 10,000円以下
- 10,000円~30,000円
- 30,000円~50,000円
- 50,000円以上
家事代行サービスの料金は「1時間あたりの料金」×「時間数」+「交通費」で計算されます。
1時間あたり3,000円のサービスを、1回につき2時間お願いし、交通費(1,000円前後)を支払う場合。1回あたりの料金は約7,000円です。このパターンで週1回頼むと月額では28,000円、2週間に1回頼むと月額14,000円です。
「月にいくらまで使えるか(月の予算)」から逆算して、1回あたりの利用時間や頻度を決めるとよいでしょう。なお、サービスによっては1回あたり○時間以上と決められているところもあります。以下の早見表を見ながら考えてみてください。
家事代行の予算を考えるための早見表
週2回 (月8回) | 週1回 (月4回) | 隔週 (月2回) | 月1回 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | 2時間 | 3時間 | 2時間 | 3時間 | 2時間 | 3時間 | 2時間 | 3時間 |
2,000円/時間 | 40,000円 | 56,000円 | 20,000円 | 28,000円 | 10,000円 | 14,000円 | 5,000円 | 7,000円 |
2,500円/時間 | 48,000円 | 68,000円 | 24,000円 | 34,000円 | 12,000円 | 17,000円 | 6,000円 | 8,500円 |
3,000円/時間 | 56,000円 | 80,000円 | 28,000円 | 40,000円 | 14,000円 | 20,000円 | 7,000円 | 10,000円 |
3,500円/時間 | 64,000円 | 92,000円 | 32,000円 | 46,000円 | 16,000円 | 23,000円 | 8,000円 | 11,500円 |
4,000円/時間 | 72,000円 | 104,000円 | 36,000円 | 52,000円 | 18,000円 | 26,000円 | 9,000円 | 13,000円 |
4,500円/時間 | 80,000円 | 116,000円 | 40,000円 | 58,000円 | 20,000円 | 29,000円 | 10,000円 | 14,500円 |
予算を抑えたい場合は頻度を低く設定することになりますが、この場合は自分がとくに苦手な家事、面倒だと感じる家事だけをお願いすると満足度が高くなりやすいです。
例えば、料理は苦にならないけれど、掃除が憂鬱という人は、掃除だけやってもらう、などです。
3. マッチング型がよいか企業型がよいか考える
- マッチング型
- 企業型
上で説明したように、家事代行サービスには「マッチング型」と「企業型」の2種類があります。それぞれに長所と短所があるので、自分に合う方を選びましょう。
「人」で選びたい場合は、その人の得意な家事や口コミを見てから申し込めるマッチング型がおすすめです。反対に、いろいろ見て自分で選ぶのは面倒と感じる人や一定のクオリティを求める人、プランで選びたい人には企業型が向きます。
マッチング型は、企業型に比べて料金が安いです。家事代行にかけられる予算が少なく、できるだけ安いサービスを選びたい人は、マッチング型がよいでしょう。
4. 問い合わせ企業を決める
最後に編集部が作成した、希望に合うサービスを見つけるための表をご覧ください。
自分に合う会社がいくつか見つかると思います。1〜3社に絞って問い合わせ、お試しプランやスポット利用で、相性がいいか、サービスに満足できるかなどを確認します。いい会社が見つかれば本契約をして、家事代行への依頼をスタートさせましょう。
希望に合う家事代行が見つかる表
まとめ
ここまで、家事代行サービスの種類と利用方法、料金相場、選び方を解説しました。どうしても決めきれないという人に向けて、編集部のおすすめをリストアップします。
- 家事だけでなく、育児・子育てサポートも頼みたい→ キッズライン
- できるだけ安く頼みたい→ タスカジ
- 人選は任せたいが安い方がよい→ Casy(カジー)
- 一人暮らし&独身→ Casy(カジー)、イエキーピング
- 研修を受けたスタッフに来てほしい→ベアーズ、 パソナライフケア「家ゴト」
- 鍵を預けるので企業との取引きが安心→ ダスキンメリーメイド、カジタク
- 3世代で利用したい→ ニチイライフ
予算・ニーズに合わせてぴったりの家事代行サービスを選んでみてくださいね!
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