献立は料理名ではなく、タンパク質(肉・魚)・野菜・炭水化物のバランスで考えるのがおすすめです。
「チンジャオロースを作ろう!」と考えるのではなく、単なる牛肉とピーマンの炒め物を作ると考えれば、特別な調味料も要りませんし、レシピを調べる必要もありません。
いろいろな食材をバランスよく食べ、適切にたんぱく質・野菜・炭水化物が摂れるなら、ご飯・主菜・副菜・味噌汁…といったカタチ(献立)にこだわらなくて済みます。
考えるのは、どんな名前の料理を作るかではなく、何品作るかでもなく、栄養が摂れるかどうか。洗っただけのプチトマト、出しただけの豆腐、蒸しただけの根菜も、ちゃんと栄養が摂れるおかずです。家庭での普段のご飯は、“名も無き料理”でまったく構いません。
料理名を考える必要はありませんが、たとえば、そうめんやおにぎりだけで食事を済ませるのは、お腹は膨れるかもしれませんが、栄養バランスが悪いので避けるべきです。五大栄養素(食べ物に含まれる栄養素のうち、たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)・ビタミン・ミネラル)を満遍なく取ることが大切です。
栄養素の種類 | 代表的な食材 | 働き |
---|---|---|
たんぱく質 | 肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など | エネルギーのもとになる からだをつくる |
脂質 | バター、植物油、ナッツなど | エネルギーのもとになる |
炭水化物(糖質) | ご飯、パン、麺、芋、砂糖など | エネルギーのもとになる |
ビタミン | 野菜や果物など | からだの調子を整える |
ミネラル | 海藻、貝、小魚、牛乳、ナッツなど | エネルギーのもとになる からだの調子を整える |
一日にどれぐらいの量を食べるべきかは、年齢や性別、体格や生活強度などによって異なります。しかし、さまざまな食品をバランスよく食べることは、年齢や性別を問わず、意識したいポイントです。
一日で帳尻が合わなくても、「昨日は野菜をあまり食べられなかったから、今日は野菜を多めにしよう」など、柔軟に考えると無理なく続けられます。家での食事はそれで十分と割り切りましょう。
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