柔軟剤は洗濯物をソフトに保つためのものですが、必ずしも使わなくてはいけないものではありません。柔軟剤をやめると、買い物の手間・在庫管理・使う手間を減らせるだけでなく、節約にもつながります。
柔軟剤をやめるとどんないいことがある?
柔軟剤をやめると、以下のようないいことがあります。
- タオルの吸水性を保てる
- 皮膚のかぶれを防げる
- ランニングコストを減らせる
- 柔軟剤を入れる手間を省ける
- 部屋干し臭を防げる
柔軟剤はプラスの静電気を帯びる「陽イオン界面活性剤」を主成分にしています。この成分が衣類の繊維をコーティングすることで柔らかさや香りを得られるのですが、繊維に成分が蓄積すると、衣類にダメージを与えたり、肌トラブルにつながったりします。
タオルの場合は、繊維の表面が柔軟剤で覆われることにより、水をはじきやすくなります(=吸水性が落ちる)。以下の動画を見ると、その違いがすぐにわかるでしょう。
弊社の新品タオルを通常に洗濯した場合(左)と、柔軟剤を入れて洗濯した場合(右)の実験です。1度の洗濯で、こんなに水吸わなくなります。 pic.twitter.com/XXowpl43hD
— mutta (@MUTAGU) December 14, 2018
また、香りづけのために柔軟剤を使っている人もいるかもしれませんが、柔軟剤は菌のエサとなり、洗濯槽のカビや洗濯物の生乾き臭の原因になることもあります。
柔軟剤の臭いが香害となり、知らないうちに人に迷惑をかけてしまうことや、成分が体質に合わないと化学物質過敏症になってしまうケースもあることも頭に入れておくとよさそうです。
【参考記事】香害 被害者が全国組織 柔軟剤など化学物質で体調崩す 仕事、学業に支障「危険性知って」(東京新聞)
柔軟剤なしでも洗濯物はふんわり仕上がる
液体せっけんを使用し、ドラム式乾燥機で乾かせば、柔軟剤なしでもふんわり仕上がります。
「柔軟剤をやめたら衣類がゴワつきそう」「洗濯に手間がかかりそう」と不安かもしれません。しかし、思い切ってやめてみると、意外と問題ないことに気づくでしょう。
カジコレ編集長はもう8年以上柔軟剤を使っていませんが、衣類がごわつく感じは一切ありません。これは、ドラム式洗濯乾燥機で洗っていることと、洗濯に合成洗剤ではなく、液体石けんを使っていることが理由だと思います。
ドラム式洗濯乾燥機はドラムの回転で洗いも脱水もするので繊維がほぐれて仕上がります。普通に干すだけで衣類はふんわり仕上がり、ごわつきません。タオルや肌着は乾燥までかけるのですが、ホテルのタオル級にふかふかになります。これは感動モノです!
また洗剤は、柔軟剤を使わなくてもふんわり仕上がる、液体の石けん洗剤を使っています。ミヨシ石鹸の「せっけん そよ風」や、シャボン玉石けんの「シャボン玉スノール」が有名です。
どちらも天然油脂主原料の液体せっけんで、しっかりと汚れを落とせ、柔軟剤を使用しなくても、ふんわりと仕上がります。合成洗濯洗剤より少し高いですが、これを使えば柔軟剤を買わなくても済むので結果的にコストはあまり変わりません。
おしゃれ着用洗剤の「エマール」や「アクロン」でも同じような効果を得られます。いずれも中性洗剤なので、ウールやおしゃれ着を洗う時にも洗剤を使い分けなくて良い点が時短の意味で素晴らしいです。
こうした液体せっけんをドラム式洗濯乾燥機の洗剤自動投入ボックスに入れておいて、普段着、スポーツウエア、仕事着まで、これだけで洗っています。ほのかなフローラルの香りがちょうどいいです。
上記で紹介した液体せっけんを使わない場合でも、ドラム式洗濯乾燥機であれば遠心力でふんわりさせてから運転を終了するモードが備わっていることが多いので、一般的な液体洗剤でも十分にふんわり仕上がると思います。
柔軟剤をただやめるだけでも、冒頭で紹介した「いいこと」を実感できるので、ぜひ試してみてくださいね。特に、タオルは柔軟剤をやめることで吸水力が高くなったと感じられるでしょう。