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洗濯機クリーニングとは? 縦型・ドラム式の分解パターンと、特徴・効果・施工手順を解説

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洗濯機クリーニングとは、専門業者が洗濯機を洗濯槽やホースなどの細かいパーツに分解し、それぞれのパーツの汚れを高圧洗浄機などで徹底洗浄するクリーニングのことです。洗濯機をどこまで分解するかによって、清掃できる範囲が異なります。

洗濯機クリーニングを行っている業者を調査したところ、縦型洗濯機の場合は洗濯槽を外さない方法と洗濯槽を外す方法の2種類、ドラム式洗濯乾燥機の場合は分解しない方法、洗濯槽を外さない方法、洗濯槽を外す方法の3種類があることがわかりました。

カジコレ編集部

「洗濯槽」とは、洗濯機を運転したときに回転する、ステンレス製のたくさんの細かい孔が空いた槽のことです。

洗濯機クリーニングとは? 縦型・ドラム式の分解パターンと、特徴・効果・施工手順を解説

この記事では、縦型洗濯機・ドラム式洗濯乾燥機それぞれの分解パターンと、クリーニングの特徴・効果・施工手順を解説します。

目次

縦型洗濯機クリーニング時の分解パターン

ドラム式洗濯乾燥機の分解パターンはこちら

縦型洗濯機クリーニングの分解パターンは2種類あります。

  • 洗濯槽を外さずに行う除菌洗浄
  • 洗濯槽を外して丸洗いする分解洗浄

縦型洗濯機の内部で、特に汚れがたまりやすく、素人では掃除しにくい部分は、洗濯槽の外側・水槽の内側・パルセーター(洗濯機の底の回転羽根)の裏側です。

2種類の分解パターンのうちどちらを選べばいいの?

洗濯機がまだ比較的新しい場合や、毎日洗濯はしておらず汚れがさほどたまっていない状態であれば、洗濯槽を外さずに行う除菌洗浄で効果があります。

しかし、洗濯機を長年使用していて、汚れや臭いが気になっていたり、洗濯物に黒いカスのようなものが付着したりしているなら、洗濯槽を外して丸洗いする分解洗浄がおすすめです。

業者によって、両方に対応しているところもあれば、外さない方法/外す方法のどちらかだけに対応しているところもあります。洗濯槽を外す分解洗浄のほうが、手間と時間がかかる分、料金は高めです。

続けて、縦型洗濯機の「洗濯槽を外さない(除菌洗浄)」と「洗濯槽を外して丸洗いする(分解洗浄)」の具体的な方法と、特徴、施工手順を紹介します。

洗濯槽を外さない(除菌洗浄)

縦型洗濯機の上蓋を外して、洗濯槽と外側の水槽の隙間にブラシを入れて洗浄する方法です。ブラシで洗浄した後、洗浄剤を入れ6~12時間つけ置きします。(つけ置きの過程がない業者もあります)

ブラシで洗浄したあと、洗浄液を入れて6~12時間つけおきする

もっとも手軽にでき、料金も安いことがメリットです。裏側や奥のほうなど、ブラシが届かないところの汚れを除去しきれないのがデメリットです。

  • 動作確認後、専用の工具を用いて上蓋などを分解する
  • 洗濯槽の外側にこびりついた汚れを、ブラシでこすって落とす
  • 洗濯槽に水を入れ、洗浄剤(塩素系)を投入して6~12時間放置する
  • そのままスイッチを入れ、洗い・すすぎ・脱水(標準モード)を1サイクル行い、汚れや洗浄水を洗い流せば終了(この作業は自分で行う)

ダスキンサービスマスター東京ガスのハウスクリーニングなどが、この方法を取っています。

洗濯槽を外して丸洗いする(分解洗浄)

パルセーター回転羽根)や洗濯槽を分解して抜き出し、お風呂場やベランダなどで丸洗いをする方法です。

洗濯槽を外して丸洗いする方法は、洗濯槽の裏側と水槽の内側のカビを徹底的に洗浄できるのがメリットです。です。洗濯槽を外さないのに比べて手間がかかるため、クリーニング料金が高くなるのと、時間がかかるのがデメリットといえます。

  • 動作確認後、取り外し可能な部品を分解し、洗濯槽を取り外す
  • 洗濯槽やそれぞれのパーツを、専用洗剤とブラシや高圧洗浄機などの道具を使って洗浄する
  • 本体・部品の水気をしっかり拭き取り、元の状態に組み立てる

おそうじ革命おそうじ本舗(完全分解オプション)、ベアーズくらしのマーケットなどが、この方法を取っています。

ドラム式洗濯乾燥機クリーニング時の分解パターン

一般的に、ドラム式洗濯乾燥機クリーニングで対応してもらえるのは、洗濯槽まわりの清掃です。洗濯槽の裏についた汚れやカビを取りたい。扉とパッキン周辺のホコリを取り除きたいといった場合に有効です。

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯乾燥機クリーニングの分解パターンは3種類あります。

  • 分解しない
  • 可能な範囲で分解するが、洗濯槽は外さない
  • 洗濯槽まで外して分解する

ドラム式洗濯乾燥機の内部で特に汚れがたまりやすい部分は、洗濯槽の外側、水槽の内側、洗濯槽カバーの裏側などです。乾燥機能を使っている場合は洗濯槽カバーの裏と乾燥経路にホコリがたまりやすく、乾燥経路が目詰まりすると乾燥機能が低下することがあります。

ヒートポンプ式の構造
ヒートポンプ式の構造

3種類の分解パターンのうちどれがいいのかな?

「分解しない」方法は、市販の洗濯槽クリーナーを使用して自分で行うのに近いです。業者専用のプロ用洗浄液を使えたり、自分でやる手間を省けたりする点にメリットを感じるなら、この方法でよいでしょう。

「可能な範囲で分解するが、洗濯槽は外さない」方法は、扉のパッキンまわりや乾燥ダクトのホコリを取り除けるので、乾燥ダクトの目詰まりが原因で起こる衣類の乾きにくさを改善したい場合に有効です。

それに加えて、洗濯槽(ドラム)そのものに付着しているカビや汚れも完璧に落としたい場合は、洗濯槽を外してくれる業者を選んでください。ただし、ドラム式洗濯乾燥機で洗濯槽まで外して分解できる業者は限られています。(故障のリスクもあるため、ほとんどの大手業者は対応していません)

続けて、ドラム式洗濯乾燥機の「分解しない」「可能な範囲で分解するが、洗濯槽は外さない」「洗濯槽まで外して分解する」の3種類について、具体的な方法と特徴、施工手順を紹介します。

洗濯機を分解しない

通常の手順で外せる部品(排水フィルターなど)を外し、それ以上は洗濯機を分解することなく、洗濯機本体の外側・内側をきれいにする方法です。洗濯槽(ドラム)に専用洗剤を入れて汚れを浮かし、専用ブラシで洗浄します。手軽で料金も安く、故障リスクのない方法です。

出典:ダスキンサービスマスター

この方法の施工手順は、業者によって多少異なりますが、ダスキンを例に挙げると以下の通りです。

  • 乾燥風路に堆積した繊維クズを除去する
  • 本体内部に専用の薬剤を投入し、石けんカス等の汚れを除去する
  • 専用の資器材を使用し、ドラム・水槽隙間の繊維クズ、石けんカス等の汚れを除去する
  • 仕上げで除菌効果の高い洗浄剤(塩素系)を使用。槽内洗浄コースを設定してサービスを終了

ダスキンサービスマスター東京ガスのハウスクリーニングなどが、この方法を取っています。

可能な範囲で分解するが、洗濯槽は外さない

外装パネルなど、できる限り洗濯機を分解して洗浄する方法です。ただし、洗濯槽は外しません(洗濯槽が本体にくっついたままの状態で洗浄)。洗濯槽カバー裏や乾燥ダクトのホコリも取り除けるので、乾燥経路に詰まったホコリが原因の乾燥のしにくさが改善されます。

出典:くらしのマーケット

この方法の施工手順は、業者によって多少異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。

  • 洗濯機の外装カバーを外し、洗濯機を分解する
  • 洗濯槽をつけたまま洗濯槽の外側、水槽の内側を洗浄する
  • 乾燥経路の清掃をする
  • 分解した各パーツを洗浄する
  • パーツを組み立てて完了

おそうじ本舗(完全分解オプション)、くらしのマーケットなどが、この方法を取っています。

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この記事を書いた人

時短家事アドバイザーと共働き主婦チームがつくるWEBメディア。仕事が好きで「家事の優先順位が低い主婦」だった編集長の、掃除を9割やめても「キレイな部屋で過ごせるようになったしかけ」をはじめ、優秀な時短グッズ・お掃除ノウハウ・整理収納術(片づけ)・家事代行やハウスクリーニングサービスについて発信している。これまでに実践した家事効率化の専門書は200冊超。

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